新世代のトヨタ車、アイドルストップが付いておらず。なぜ?

今やアイドルストップは当たり前の装備になってきた。けれどRAV4やカローラなど最新のトヨタ車を見るとアイドルストップ機能が付いていない。なぜか? 大きなメリット無いと判断したようだ。最大の課題は、アイドルストップによって節約出来るガソリン代と、アイドルストップ機能によって寿命短くなる高価なバッテリーの交換料金とのバランスです。

何度か取り上げた通りアイドルストップ付き車に取り付けられているバッテリーって高価。軽自動車用こそ8000円程度で買えるものの、普通車用になったらネット通販で2万円前後。ディーラーだと4万円前後する。その他、交換したらセットアップを必要とする車種もあって5千円ほどかかる。加えて使い方次第で2~3年しか持たないことも。走行1万kmあたり1~2万円掛かる計算。

仮に12km/Lのクルマがアイドルストップさせることにより13km/Lになったとしても、走行1万kmあたりで浮く金額は1万1千円くらい。2~3年毎のバッテリー交換していたら、金額的なメリット無し! むしろ顧客からすれば不満のタネになってしまう。だったらアイドリング時の燃料消費量を徹底的に抑えてやれば、アイドルストップ無しの方が顧客にはやさしいということ。

私のボルボXC60も都内ではアイドルストップを使わないようにしている。渋滞などで「少し動いて2秒停車。さらに10秒動いて1秒停車」なんていう状況だと、燃費的にもいかがなものかと思う。その割にバッテリーが受けるダメージたるや大きい。燃費良くなるか怪しいのにバッテリーだけ傷めるのは資源のムダです。新世代のトヨタ車も同じコンセプト。

ちなみにアイドルストップ車のバッテリー寿命を延ばそうとするなら、短い停止ではアイドルストップさせないことだ。アイドルストップしないようにするスイッチを押せばよい。ただ大半のクルマは電源オフすると次回始動時にアイドルストップを活かすのがデフォルトになってます。出来れば「on」と「off」がそのままになるようして欲しい。

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