新型アクア、ライバルはノートでしょうね。フィット、少しばかり魅力に欠ける

新型アクアのデビューでコンパクトクラスのハイブリッド車選びが賑やかになってきた。新型アクア、本来ならフィットなども競合するのだけれど、ぱっとしないデザイン&ハイブリッドらしさの薄い(実際モーターアシスト量が極めて少ない)走りの味で自沈。ライバルは身内のヤリスとノートとった状況になってしまった。改めて3メーカーのパワーユニットをスペックで比べてみたい。

まず普通のエンジンなら最高出力に相当するシステム出力。これはエンジン+電池出力の合計を示す。アクアとノートが116馬力。フィット109馬力となる。このうちエンジン出力はアクア91馬力。ノート82馬力。フィット98馬力。電池出力はシステム出力からエンジン出力を引いたものだから、アクア25馬力。ノート34馬力。フィット11馬力ということ。電池出力の高さ=ハイブリッドらしさ度になる。

実際はアクアもノートも2秒程度の短い時間に限り1.5倍程度のエマージェンシーパワーを出しているため、そういった制御を行っていないフィットを大きく凌ぐ。ちなみにホンダがなぜ短時間のアシストを行わないかと言えば、開発チームが頑固だからに他ならない。この点を聞いたら「繰り返して使うと電池の寿命を落とす可能性があるため絶対やりません!」。この時点でフィットは厳しい。

久しぶりにノートを長い時間試乗してみた。やはりモーターの存在感は圧倒的である。ドライバビリティ抜群といってよい。ただ新型アクアと比べ車重が130kgも重い! ノート1260kgに対し新型アクア1090kgですから。追い越し加速などを計測してみると、ほとんど同じくらいのタイムだと思う。ヤリスと比べたらエンジン音なども静か。10%もある車重差に相応する質感の差は感じことだろう。

少しばかり気になったのが直進安定性。ここにきてトヨタの電動パワステ、直進時の安定性が格段によくなった。先日もヤリスクロスで一気に650kmを走ったが、乗り心地の悪さと直進安定性に良さに驚く。ノート、乗り心地悪くないけれど真っ直ぐ走ってくれません。新型アクア、どんな乗り心地になっているか楽しみ。直進安定性はトヨタの最新水準なら大いに期待していいと思う。

ノート、燃費は少しばかり厳しい。10%重い車重と、ブレーキペダル操作時の強調回生を行っていないため普通に走って20km/L程度。ヤリスで同じように走れば余裕で20km/Lを超えてくる。新型アクアも同じくらいだと思う。ただ20km/L走れば十分だと感じる人は少なくない。ということで新型アクアを買うのなら、参考としてノートにも試乗してみることをすすめる。購入条件も比べてみよう。

追記・簡易型酸素発生器など、サポート費用から購入した緊急用の装備を用意しています。通常ルートで入手できなかった場合、会員用掲示板から遠慮なく依頼ください。

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