新型コロナ禍で社会が変わっていくと思う! やはり厄災に強いのは電気自動車かも
今日も関東地方で地震があった。最初の揺れは大きかったため「ついに来たか!」。関東大地震、可能性高い。新型コロナ禍でヘロヘロになっている状況で地震や台風、洪水など大きな自然災害にあったら3密の極みとなる避難所に行かなくちゃならない。そんなことから、ここにきて電気自動車やPHV、燃料電池車から家庭に電力を供給出来るEVパワーステーションが売れているという。
新型コロナ禍の後、社会システムは変わっていくと思う。やはりリスクを下げたい。クルマも同じような流れになるだろう。好例が電気自動車。リーフは良いクルマだけれど、同じ価格のガソリン車と比べ、乗り換えるときのリセールバリューが厳しい! 自然災害のリスクヘッジを考えたって割高だ。しかし! 現在販売されているモデル以降、違う状況になる可能性出てきた。
むしろ同じ価格帯のガソリン車より有利になるかもしれません。なぜか? 搭載されているリチウムイオン電池、宝物だからだ。言うまでもなく環境問題や、圧倒的にガソリンより低いエネルギーコスト等々、電気自動車には素晴らしいメリットがある。そもそも乗って楽しいです! 厳しくなる一方の燃費規制を考えると、走りを楽しめるモデルは電気自動車しかないと思えるほど。
クルマ用リチウムイオン電池は様々な試験しても燃えない
さて。私の夢は「エネルギーの自給自足」。その気になれば今でも可能だ。太陽光発電と、作った電気を貯めておく大容量バッテリーさえ自宅に揃えれば電気なんか買わないで済む。停電だって心配無し。これに電気自動車を組み合わせることで、化石燃料を使わず&自然災害に強い生活になります。ただそれを実現しようとしたら、電気やガソリン買うより大きな出費になる。
太陽光発電は安価になってきたものの、大容量バッテリーが高いのだった。現在販売されている製品の価格を調べてみたら、1kWhあたり20万円くらいする。普通の家庭なら10kWh分くらい必要なので、200万円! さらにバッテリーや太陽光発電は直流。家庭用電源の交流とのやりとりのため、高価&効率の悪いインバーターなど使わなければならない。
62kWhのリーフは1240万円分の電池積む!
ここまで読んで「だったら中古のリーフを買ってきてEVパワーステーションと繋げばいいのでは?」と思うかもしれない。その通りです。30万円くらいで売ってる中古リーフの場合、バッテリー容量は間違いなく24kWhの半分以上残ってる。それに前述の23万8800円(補助金後)で買えるEVパワーステーションを組み合わせたら、驚くほどリーズナブルにシステム作れてしまう。
とはいえクルマを1台置いておけるスペースがないとダメ。加えて徐々に汚れていくリーフを見るのも心苦しい--実はそんなことを初代リーフ出た時、志賀さんに話をしたら「当然ながら考えています」。リーフのリチウム電池、クルマ用として使わなくなったら、家庭用にすることを最初から想定していたという。なのに今まで実現せず。
やっと中古電池が出回り始めた
というのも中古のリーフ、相場が安かったこともあり、海外に輸出されてしまっていた。中古車相場で30万円ということだと、オークションなら10万円前後にしかならない。バッテリー容量少なくなっていても海外であればクルマとして十分使えるし、価値のあるバッテリーを分解して使われるケースもあるという。結果、国内に中古バッテリーが存在しなかった。
という状況を何とかしようと考えて立ち上げたのが『4Rエナジー』である。ここにきてやっとリーフのバッテリーを一定量確保出来るようになったということで、有効利用するシステムを立ち上げたという。リーフのバッテリーを有効利用出来れば、リーフの価値も出てくる。下取り相場も高く出来るワケ。考えて欲しい。前述の通りリーフの下取り価格は初期型で10万円程度にしかならない。
4R開発の家庭用電池。高さは成人男性の腰くらい
一方、搭載しているリチウム電池は容量半分としても12kWhある(実際はもっと残ってます)。家庭用電池として考えると240万円の価値を持つ! 例えば4分の1の60万円としても、リーフの下取り価格を決定的に高く出来る。ここからが4Rエナジーの面白さです。4Rエナジーは中古リーフのバッテリーを買い取り、家庭用の据え置き型パッケージに組み換える技術を開発したという。
このシステム、全く新しいコンセプトの『電力変換装置』を組み込むそうな。原理を説明しようとすれば「なぜTVが映るのか?」と同じくらいヤヤこしくなるため省く。普通、太陽光発電などで作った電力は直流のため『パワーコンバーター』で家庭用の交流に変換する。4Rエナジーが開発した『電力変換装置』は、効率の良いバッテリー充電と、直流と交流の変換が出来るというから驚く。
4Rエナジーの牧野社長です
価格は既存のシステムより圧倒的に安い? この装置の販売が始まれば、リーフに搭載されているバッテリーの価値をフルに引き出せる。結果的にリーフの査定価格もググッと上がることだろう。さらに現在販売されている40kWhバッテリーは、4Rエナジーの牧野社長によれば「初代リーフのバッテリーより一段と高い価値を持ってます。用途もたくさんあると考えます」。
遠からずリーフのバッテリーを再利用した家庭用のバッテリーが市販されると思う。そうなればリーフは乗って楽しくランニングコスト安く、しかもガソリン車より高いリセールバリューを持ち、自然災害にも強いというモンク無しのクルマになる可能性大。何より初代リーフにカー・オブ・ザ・イヤーで満点入れた責任がやっと取れるようになり嬉しいです!
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