鳥栖署デタラメだ

下にリンクした佐賀新聞のニュース、どうなっているのだろうか? 簡単に状況を調べてみたら、110番通報で事故現場に到着した佐賀県警の署員と、119番通報による緊急車両扱いで到着した救急車の隊員が病院に行くよう強くすすめたという。しかし被害者は病院に行くことを固辞した。結局そのまま帰宅することに。

・佐賀新聞の記事

新聞によれば目立った外傷は無かったというから、現場の警官も救急隊員も加害者も、被害者の希望を優先したんだと思う。しかし! 被害者は死亡してしまった。驚くのがここから。何と! 鳥栖署が『自動車運転過失致死傷』で加害者を書類送検したのだった。考えて欲しい。現場で警官が「物損」と判断した事案だ。

少なくとも警官はこの手の事故についちゃプロでしょう。救急隊員だってケガのプロだ。頭蓋骨が折れていることくらい解るハズ。けれど2人のプロを持ってしても「問題なし」と判断した。この2人のプロの仕事内容についちゃ無視するのか? どう考えてもおかしいでしょ。罰則を適用するなら資格を持った2人のプロである。

でもプロですら解らなかった、というのであれば、事故や事件扱いはおかしいんじゃなかろうか。考えて欲しい。加害者が強くすすめても病院にいかない被害者を、病院に連れて行くのは誰? 加害者が連れて行けというなら、警察や救急隊員の仕事ってナニ? 行かないという被害者を加害者はどうやって病院に連れて行く?

自分が加害者だとしたら、同じようなことになると思う。いや、99%の人が今回の加害者と同じ行動をすることだろう。そいつを犯罪者として検察に送るなんておかしいでしょ! 佐賀県警のレベルが低すぎるのか、鳥栖署の署長の問題なのか不明ながら、どうにも納得出来ない事案でございます。読者諸兄はどう考えますか?

唯一の希望は検察が警察へ「差し戻し」すること。出直して来い、ということ。とは言え本来なら独立している警察と検察ながら、今回も相談してから書類送検したと思う。

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5 Responses to “鳥栖署デタラメだ”

  1. ほうき星 より:

    レベルといえば、だいぶ前ですが、連続殺人がほとんど事故で見逃されていたってのもありましたからね・・・さもありなん、と見られても仕方ないでしょう。

  2. GeneBK より:

    この事故は痛ましいですね。鳥栖市というのは佐賀県ですので、近くに大きい病院がありません。もし大きい事故ならば重症患者は久留米市に搬送されると思います。県境を越えるので余程の重傷者しか搬送しないと思われます。高度医療過疎地域ですので受診を拒否する患者を無理に病院へ連れて行かなかったのかもしれません。加害者の方も書類送検されてしまい、青天の霹靂であったと思われます。これは難しい問題だと思われます。被害者の方のご冥福をお祈りします。

  3. 黒リーフ より:

    佐賀新聞の記事も拝見しました。
    国沢先生と同様に憤慨しています。加害者の方に事故後の対応の落ち度があるとはとうてい思えません。
    『自動車運転過失致死傷』で送検というのは加害者の方が気の毒に思えます。亡くなられた方の冥福を祈るとともに、合わせて裁判所が適正な判断をしてくれる事をお祈りします。

  4. たか より:

    仕事をしてもしなくても給与がもらえますから面倒な仕事はしたくない。
    また、簡単にポイントを稼げる取締りは犯罪や事故を未然に防ぐという目的もなく積極的にする。
    典型的なダメ公務員です。
    一生懸命やっている公務員の足を引っ張る奴は首にできるようにしないとだめです。
    一般市民と接点のある公務員については一般市民からの評価が給与に反映されるシステムを望みます。

  5. 白木 晴幸 より:

    確かに、事故処理のプロ(警察官)と救命のプロ(救命救急隊員)が見抜けなかった事案の加害者に罰則を適用するのはおかしいですね。
    納得できないです。

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