新型ボルトのHVシステムは?
デトロイトショーで新型ボルトが発表された。GM側で公表したスペックは、韓国LGケム製の電池の増量やエンジンの刷新(旧式の1,4リッターから新型の直噴1,5リッターになった)等々。肝心のハイブリッドシステムについては「2モーター式」としか書かれていない。この表記だけだと全く分からず。
システムを推測できるGMの広報写真はこれだけ
アコードやアウトランダーのようなタイプも2モーターだし、プリウス式だって2モーター。参考までに書いておくと、初代ボルトのシステムは限りなくプリウスに似たもので、動力の伝達割合が若干違うのみ。高価なアイフォンの充電ケーブルの特許を回避した百均の充電ケーブルのようなものであります。
ただデビュー当初、自動車メディアはプリウスのシステムと違うと言うGMの主張をそのまま報じていた。アメリカのメディアはどうでもいいことだろうから突っ込まなかったんだと思うが、日本勢もGMの言うことを呑んだようだ。その後、なぜかGMが真正面から取材を受けてくれたので、キッチリ判明した次第。
けっこうカッコ良くなった
ということで新型のシステムだ。「全く新しいシステムを作った」ということなら完全な電気自動車になるアコード方式かもしれません。ただ初代のシステムを改良した、ということだと、ほぼプリウスと同じになったと考えます。トヨタのハイブリッドシステムの基本となる特許のいくつかは切れているのだった。
トヨタのハイブリッドシステムはノウハウの塊なので同等の燃費を持たせようとすれば難しいと思うが、10%落ちくらいの性能なら何とかなるだろう。もちろん搭載する電池の量を減らすことで、簡単に普通のハイブリッドとしても成立する。中国や韓国GMあたりで安価に大量生産されたら驚異かと。
もちろんホンダ式の2モーターハイブリッドシステムだったとしたって日本勢にとって手強いライバルになります。デトロイトショーの報道は新型NSXやフォードGTといった高性能車が主役となっているものの、私は新型ボルトの実力に注目してます。新しい情報入ったら随時紹介していく予定。
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