新型ボルボEX90、幼児の車内置き去り防止レーダーを標準装備! 安全意識でテスラの対極です

今夏も通園バスの車内に取り残されたり、炎天下の車内に放置され大切な命が失われる痛ましいニュースに何度か接することになってしまった。我が国は今まで”根性論”でこういった事件に対処しようとしていたように思う。そこには技術や英知などない。横滑り防止装置が標準装備された今でも、タイヤのスリップ痕で事故調査している状況を見れば石器時代感ありあり。

最近特許画像が事前出回るようになりました

そんな中、ボルボは今秋にも発表する新型電気自動車『EX90』に、車内放置を防ぐためのシステムを採用すると発表した。1998年以降、北米で900人を超える子供が車内放置で死亡しているという。ボルボはボルボ関連で亡くなる人をゼロにするという目標を立てており、その中には止まっているときに無くなる事故も含めていたようだ。着眼点に目から鱗です。

システムは車内の3箇所に短距離用ミリ波レーダーを設置。感度は呼吸時の胸の動き(1mm未満とのこと)が解るほど高いそうな。なぜ3つかと言えば、1列目と2列目はもちろん、ラゲッジスペースに放置されるケースもあるからだという。このあたり、実際の事故を入念に解析するボルボらしさが出ている。いずれにしろ人やペットまで含め”生き物”を検知出来る。

放置された状態でクルマから降り、ドアロックしようとすると警告を鳴らす。もちろんロックは締まらないようになっている。相当の確率で放置事故を防止出来ることだろう。ここまで読んで「じゃロックしなかったらどうか?」と思うだろう。その場合、EX90は電気自動車のためエアコンを稼働させ続ける。電池切れまで稼働させるというので、24時間だって余裕。

新型EX90には車内放置事故だけに限らず最新世代の安全技術が採用されているようだ。ドライバーを見守るカメラは2つ! 具体的な内容は現時点で不明ながら静電センサー付きハンドル(トルクセンサーと違い微妙な判断が出来る)と組み合わせた制御を行うという。ADASもカメラ8つ。レーダー5つ。16個の超音波センサー、そしてLiDARで構成される。

ボルボの凄さは単なる電気自動車というだけでなく、クルマとしての奥行きや付加価値をキッチリ盛り込んでいるところ。テスラの対極にある電気自動車になると思う。11月9日に発表されるEX90が楽しみになってきました。

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1 Responses to “新型ボルボEX90、幼児の車内置き去り防止レーダーを標準装備! 安全意識でテスラの対極です”

  1. CX-60 より:

    テスラは電気自動車だから売れたのではなく、オートパイロットのようなギミックで、、、まあ嫌いじゃないんですけど、そんな感覚論でファンを増やしたところはあると思います。
    オートパイロットも技術的には優れていたり、自社でその専用半導体を開発したりしていますが、いまひとつ感動しないのは、それで救われたパターンにあまり接しないから。偏った情報なんでしょうけど、オートパイロットは事故が起きるたびに話題に上る。作り方使い方が自動車の安全とは対極にある。物珍しいキックボードで出かけてコケて大けがするのと似ています。
    アフターマーケットの車盗難防止装置で、車内で物体が動くと(ドロボーが入って来たことを想定)レーザーが検知するシステムを作っていましたが、アレを深堀していれば…。

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