新聞もネタ不足?

読売新聞は「i-MiEVに100V1500Wの外部電源を付ける」と報じている。年内に発売するとのこと。事実ならマダラメ某と同じく「アタマの中がクエスチョンマークで一杯」だ。強力な発電装置を持つハイブリッド車に電源供給性能を持たせるなら納得します。ガソリンというエネルギーを電気へ変換出来るのだから。

今回の震災はガソリンが不足したけれど、もし供給に問題なければ移動発電機となる。しかも携帯用発電機と違って静かだし、排気ガスは大気レベルだから超クリーン。その気になればプリウス1台で6〜8軒分の電力(20kW)を供給出来る能力を持つ。供給する電線の問題を解決しなくちゃなりませんが‥‥。

それに対し電気自動車は自分のエネルギーを使う。そもそも電気自動車が走れる場所は電気を得られる場所に限られる。i-MiEVで往復して電気を供給して帰ってくる場合、携帯発電機を1個確保した方がずっとコストパフォーマンス高い。いや、ハイブリッドの方がいろんな意味でリーズナブルかと。

停電用の電源として使う、というなら良いアイデアのような気もする。停電したら食料品を保管しておく冷凍庫が機能停止し、ダメになってしまう(今回の台風も停電した地域は多い)。i-MiEVの電池を使えば1日くらいの停電を凌げると思う。いずれにしろ新聞で取り上げるほど重要なネタじゃないような気がします。

前述の通りプリウスなどハイブリッド車に1500Wの外部電源が付けば威力絶大である。消費する電力にもよるだろうけれど、ガソリン満タンにしておくと下を見て5日間くらい持つ(1500W供給時もエンジン掛かったり止まったりの繰り返し)。最大の弱点は、電力不足となる今年の夏に間に合わないことか。

・ECOカーアジアは「電池は完全に液晶の二の舞に

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9 Responses to “新聞もネタ不足?”

  1. BP5 より:

    私もi-MiEVに1500Wコンセントと聞いてクエスチョンマークいっぱいになりました。
    確かエスティマハイブリッドには1500Wの100V電源用コンセントがついてませんでしたでしょうか?オプションでしたでしょうか?

  2. れいぶん より:

    どういう人たちなのかは知りませんが、日本では電気自動車はダメだ。
    2次電池は容量も増えないし、安くならない、と宣伝している人たちがいて、どちらかといえばマスコミもそういう論調の方が主流のようです。
    被災地で電気自動車が走っていることも、特にTVは伝えません。
    おそらく電気自動車が本格的に普及してしまうと困る人たちが、日本で絶大な力を持っているからなのだと思いますが、世界的な流れを見れば特に電池の開発が明日の経済の流れを決めると言ってもいいのではないかと思うほどです。
    日本では、権力を持っている人たちの利権を脅かすような技術は、日の目を見にくいのが実情のようです。
    経済団体でも会員の利益が対立するような案件では、革新的な方向へのリーダーシップを取りにくいようですし。
    震災で蓄電池の重要性が見直されて、開発が進むことを期待しています。
    さて日本の未来は大丈夫でしょうか?

  3. 下澤 淳 より:

    優れた蓄電装置があれば深夜電力を充電して昼に使用したり、スマートグリッドを進めるには有利なんですが、
    そうすると、電力会社の収益が減ったり、出力調整の効かない原発が不要になる可能性があるので
    日本の二次電池がなかなか進化しないのかもしれません。
    「原発に頼らない社会へ」って本に書いてありました。

  4. アミーゴ5号 より:

    「全ては原発廃絶への小さな一歩」、そう思えばあらゆる試行錯誤を認めることができるし、きっと実を結びます。
    ドイツの原発廃絶に、遅れをとってなるものぞ〜!

  5. COLT より:

    讀賣新聞の記事が本当なら「“車は走りだ”なんて言ってること自体が時代遅れ」なんて言ってることをも超越しています。
    もはや電気自動車ではなく、蓄電池に「人が乗れて移動も出来る」という付加価値を付け足した商品!
    三菱の商品企画、マツダの商品企画に負けず劣らずです。
    だからこそ僕もコルトの15Cを減税、補助金なしで購入できた訳で・・・。

  6. G35X より:

    深夜5時間ほどかけて10キロワット時ほど蓄電池に充電し、昼間の電源にするのは現在の技術で実行可能な一番有効な「節電」方法です。これに屋根上太陽光発電“自立”運転装置も併用すれば尚可です。今年の夏の暑さを経験したら多くの人がこの装置に興味を示すでしょう。これまで電力会社はこの方式に難色を示していました。 なぜなら、この装置を使われたら売り上げが減るし、「今後も電力需要が増え続けるからもっと原発を作らなければ…」と言いにくくなるからです。原発事故以来その政治力も弱まり、これからは電池業界、太陽光パネル業界の攻勢が始まります。 現在売られている家庭用蓄電装置は創電と言う会社の鉛蓄電池を使った7キロワット時のものが、工事費も入れて200万円ほど、リチュウム・イオン電池2キロワット時を使ったエリーパワー社(慶大Eliica電気自動車の清水先生の会社)の可搬型のものが120万円です。IMiEVを16キロワット時の蓄電装置として見ると、実用容量12キロワット時ほどとしても300万円では安いもので、必要あらば人と荷物も移動させることができる便利な装置となります。 キロワット時あたり3万円ほどまで価格が下がりそうなりチュウム・イオン電池の将来は電気自動車用のみならず家庭用蓄電装置用としても明るいものです。LG化学とニッサン/NECのAESC社はこれから大増産しなければ… ユアサやパナソニックは追従してゆくことができるか? 住友電工の低温ナトリュウム電池という伏兵もいます。

  7. たけ より:

    付いてなかったのが不思議、って記事なら納得だけどw

  8. tonpochi より:

    すっから菅総理は、サミットで「1000万世帯の屋根に太陽光パネル」をと言ったことを早速、謝罪したようです。
    費用対効果を考えると聞こえは良いが、予算の裏付けが全くなく日本の首相の発言としては軽率過ぎます。
    それより、たけさんが言っていることに非常に共感が持てます。
    日本の電力発電はピーク時に合わせて発電しています。その為に発電所の発電電力量を大きくせざるを得ないというのがこれまでの言い分。
    その一方で、深夜は電力が余るので昼間の4割程度の値段で販売しオール電化に利用しています。これは電力をお湯に変換して使用しているためエネルギー効率を考えると決してよいものではありません。
    ところが、ナトリウム電池等の蓄電技術が進めば電力会社自身で夜間の余った電力を電池に蓄電し、それを昼間に利用すれば大がかりな発電施設はいらなくなります。言わば、揚水発電と同じ原理です。エコキュートより絶対効率は高いです。
    1000万世帯の住宅屋根に太陽光パネルを取り付けるよりもコスト的には安いし、一般家庭に費用負担を強いることもなくなります。何よりも発電所の数を殆ど増やす必要がなくなります。
    何でこのことを発言する人はいないのでしょうか?

  9. MZ2000 より:

    メーカーとしては環境省等の役所が長時間のアイドリングを禁止しているので、発電機としての使い方をおおっぴらに推奨できないようです。
    あとハイブリッド車のリチウム電池はエンジン使用時を前提に寿命を算出しているので、エンジン停止の放電は電池の保証ができないとのことです。

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