日本じゃオワコンだと諦められるつつある燃料電池ながら世界水準で考えれば「これから」です

先週末に開催されたトヨタとヒョンデのイベントの後も韓国に残留してたのは2つ理由があります。遠からず日本に導入される新型車の試乗と、韓国で来年半ばに発売となる新型燃料電池車の発表会でございます。燃料電池車、日本だとオワコンの雰囲気になりつつあるけれど、世界の流れは「これからですよ!」。そいつを今回韓国で再認識させられた。こらマズい!

日本で燃料電池車が増えない理由は2つあると考えている。1つは「MIRAIがカッコ悪かったこと」。そしてもう1つが「国として潰そうとしている」ことにある。石油利権からすれば水素インフラなんか無い方がいいに決まってる! クルマ増えたら水素インフラも必要になるし、製造コストだって低くなる。だから水素ステーション増えず、水素価格だって値上げにつぐ値上げ!

当初1kg=1210円だったのが、今やエネオスだと2200円。1kgで100~120km走るとして、7~8km/Lのガソリン車くらいの燃料コストになってしまう。そして東京ですら稼働してる水素ステーションは15前後。不便で割高な燃料使うクルマなど売れるワケない! ちなみに韓国は値上げして1万ウォン、約1100円。これだと16km/Lのガソリン車と同等となり、水素ステーションさえ増えれば実用的だ。

ヒョンデだった。MIRAIと違いカッコ良い! 水素ステーションもソウル近郊だけで50カ所もある。だからこそネッソは4万台も売れた。『INITIUM』という新型車、ネッソより新しいデザインで売れると思う。韓国は利権政治家跋扈の日本と違い、良い意味で財閥が動けば何でも出来ます。下は水素社会。様々な方法で水素を作り運搬し、様々な用途で使う。これ全てヒョンデで簡潔出来ちゃう。

トヨタですら「仲間を作る」と頑張らないとならない。ヒョンデグループなら傘下に何でもある。そして「水素社会を作る」とTOPが言ってます! 韓国が頑張ってくれたら日本だって頑張らざるを得ないだろう。ここは韓国に中国より早く水素社会を実現してもらい、日本のお尻を叩いて欲しいと強く強く思う。私も最近水素について気弱になっていたが、気合い入りました! 

興味深かったのが開発ヒストリー。トヨタやホンダで聞く燃料電池開発チームの話とそっくり。新しい分野を切り開くのは世界共通です。そしてヒョンデの技術、トヨタやホンダとガチ。日本も手綱を緩めた時点で、中国と韓国の戦いを傍観する立場になってしまうと思う。トヨタとホンダには夢を持って頑張って欲しいと思う。クルマについての紹介は近々。

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3 Responses to “日本じゃオワコンだと諦められるつつある燃料電池ながら世界水準で考えれば「これから」です”

  1. maro7968 より:

    かっこが良い悪い以前(私はそんなに悪いとは思いません)に、一にも二にも水素ステーションの少なさと燃料コストだと考えます。

  2. アミーゴ5号リボーン より:

    BEVにもFCEVにも補助金なら、ガソリンにも補助金ですから、純然たるの価格が分からなくなってしまい、発展&淘汰の経済原理が働き難いですよね。

    このまま続けていたら、何もかもが中途半端になってしまいそう。

    補助金がないと本当に困る人の影で、ウッシッシと舌を出している人がどれだけいることか。。。

    少なくともガソリンについては、売り手に補助金を充てがうのではなく、補助すべき使い手の方に支払う仕組みに変えて、油産業のボロ儲けを改善して欲しい。

  3. youcat より:

    既得権益を手放したくない政治屋共のせいであたかもオワコンに「見えているだけ」で、実はまだ「始まってもいない」というのが個人的な印象です。「右に倣え」が大好物なのが日本政治、あと10年強もすれば世界基準でも進展するでしょうから、お得意の掌返しでしょうね。それはそれとして、トヨタとホンダには憶せず頑張って欲しいですね!まずはトヨタの水素社会構想の第一歩でもあるウーブン・シティが無事に竣工し、成果を上げてくれることを応援したいです!

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