日本で超高いBMW
調べ物のためアメリカのカタログをチェックしていたら「BMWってスンゴイ商売してるのね!」と感心しちゃいました。ユーザーがよっぽどお人好しなんだと思う。日本で981万円のプライスタグを付けているBMWのM3セダンのアメリカ価格、御存知だろうか? 何と何と! 半額の478万円であります。
ここまで強気の価格を付けているケースは知らない。ポルシェのボクスターSはアメリカじゃM3より高い516万円。で、日本の価格を見るとM3より200万円も安い772万円です。というかアメリカの価格の倍の価格付けをしてるヨーロッパ車ってBMWくらいかと。いやぁ〜良い信者に恵まれてる。
もちろん中古車を買うユーザーは賢い。価値をキッチリ見抜いているんだと思う。BMWの中古車価格&リセールバリュー、厳しいですから。ちなみに私は今までBMW(2輪は今でもオーナーです)を買ったことない。なぜか? 買うときに高くて手放すときに安くなっちゃうからだ。そこまで脳天気になれぬ。
ただBMWの魅力は十分に認識してる。価格さえ妥当なら欲しい。というか、真剣にアメリカでM3セダン買って日本に持ってこようかな、なんて考えちゃう。478万円なら、日本に持ってきてナンバー取っても500万円台で収まる可能性大。325iの御予算でM3買えるなら迷う余地無いでしょう!
参考までに書いておくと日本で547万円を付けている3リッター6気筒を搭載してる325iはアメリカで295万円。これまた強烈な商売だ。普通なら安いモノを高く買ったらアホだと思うけれど、そうじゃない人もいるんだろう。M3セダン、並行輸入屋にとっちゃ格好のアイテムだと考えます。
BMWのようにコストパフォーマンスの優先順位の低い輸入車は、やがて「マニアックなクルマ」になるかもしれません。逆にVWのような「正直な商売とECOを追求している」ブランドなら「技術的な遅れを強く感じさせるようになり始めた日本車メーカー」の市場を奪っていけるだろう。
また、M3のような凝ったクルマを5万ドル台半ばで売れるという技術力は凄いと思う。日本のメーカーがM3と同じレベルの質感持つクルマを作ったら、8万ドルでも無理かと。レクサスのIS-Fなど、絶対的な速さを除き、とうてい届いていない。違う道を選ぶべき。というか今や違う道こそ本道です。
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全く同感です。
まともな価格になるには、
消費者が賢くなるしかありません。
ちなみにVWだってアメリカと比較したら
結構、日本は高いのではないでしょうか。
私はベストカー読者ですので存じてます。BMWは程度のいい中古車を買うのが正解だと思います。
BMWはベンツ程金持ちのイメージが無く、FR車としての完成度の高さは日本車にはない魅力ではありますがやはりボッタクリの感は否めないですね。
それと輸入車全般にいえますが、ウインカーとワイパーの操作を日本仕様にしてほしいです。
BMW335iセダンの価格を是非510万円、百歩譲って520万円、同325iセダンは460-470万円に値下げ望む!そして320iはマニュアル仕様を350-360万円のバーゲン価格にて売り出す、そのぐらいのことをせねば日本でのBMWは長い目で見てやっていけないだろう。
そもそも日本のBMW乗りは舐められており、「いくら高くても買う」そんなボッタクリ価格を甘受するお人好しばかりだからやっていけたといって過言ではなかろう。これではどうにもクリーンで健全な商売とは言えないし、1ユーロ110円前後(目下112円)というユーロ安が到底生かされているとは言えまい。
そこで、日本のBMWユーザーは声を上げてデモ行進をしてでも本国側に訴えるべきだろう。要はそのぐらいとんでもない、現実離れした価格が我が国のBMW各車に付けられているのだからたまらない。
BMW335iは本来EU市場では43000-44000ユーロ程度で売られている。そう、実勢で480万円台、PPP(購買力平価)で440-450万円程度で売られている商品なのだ。現地ではメルセデスC350CGIやVWパサートR36よりも安く、また並行輸入で北米より一定量流通しているレクサスIS350(※正規でないため価格リストがない以上詳細は不明だが大体50000ユーロ弱と聞いたことがある)を遥かに下回る値付けをされているのだ。
そんな335iが日本では673万円!もはや語る以前の問題だろう。
要は日本における押しも押されぬメジャー輸入車となったBMWはもはや「外車=特権階級の乗り物」などという特殊な殻に閉じこもっていることは社会的責任上許されないのであり、慢性的に続くユーロ安を機に「清水の舞台から飛び降りる」覚悟で値下げし、本来の適正価格で商売することが望まれているのではないだろうか。
5シリーズで下は530万円〜上は720万円(550i)、ベストセラー3シリーズで350万円(320iベースグレード)〜580万円(335iカブリオレ)、そして660万円(M3)という値付けになろうものならそれだけでも劇的に印象が変わるものであり、ガラパゴス化しつつある国産上級車に対する良き刺激剤となり日本市場に名実ともに風穴を開ける引き金となるに違いない。
何度でも声を大にして言おう、「BMW335iは北米で$40000前後=レクサスIS350の$2000高、欧州ではスカイライン370GT(※インフィニティG37)の現地価格と幾らも変わらず並行のIS350より数千ユーロ安いのだ」と!
事実すぎて楽しい記事でした![E:happy01]
私はアラフォーですが、いまどきガイシャだのB○だのベン○だに価値を見出しているのは、どれぐらいいるのでしょうか?日本人のスゴイ部分はブランドイメージを壊すのが得意で、おかげで上記の2社もボロボロです。確かにVWはガイシャだの高級車だのステイタスだの関係ない揺ぎ無い地位を築きあげました。
B○ディーラーと何度も関わったことがありますが、営業自体が未だに勘違いしています。だから売れませんよね。今更、安く買える0%金利キャンペーンやレンタルキャンペーンでブランドを落としても果たして意味があるのか…。
B○じゃないですが、今日F355スパイダー(爆音マフラー付)が私のジュークの隣に停まりましたが、注目はジュークで355は誰もメーカー自体わからないような無視状態でした。
クルマ好きにとって、跳ね馬という別世界のクルマでしたが、今の日本人にとってブランドで上下を考える人間が少ないのかもしれません。
F社が新車を1年毎に出すニュースを聞いて、ブランド価値で売る商売っていうのも厳しいのだな。と考えてしまいました。
毎日、国沢親分の記事を拝見しております。
ちょうど、真剣にアメリカからM3セダンを輸入すべく検討していたのでタイムリーです。
ディーラーは並行輸入モノであってもメンテナンスはしてくれるそうでが、最近のクルマはネットワークで機器が接続されており、ナビを外すのは止めた方がいいそうです。
どうせ安いので、全部入りフルオプションで買いたいところですが、ナビと抱き合わせのオプションが多く、それらは全て諦めなければなりません。
個人的にはアイドルストップとコンペティションパッケージを待ちたいですが、GOと決断したら親分に相談したく思います。
まあ、コマツが中国で似たようなことをやってましたし…
こちらではKBBが新車/中古車の基準になっているので、参考にどうぞ。http://www.kbb.com/new-cars
BMWはメルセデスに比べると、性能も悪く、製造にも手間をかけてないように思います。
外国では、安いんですね。
( 日本では、ベンツとBMWが高級車のトップのように同列に扱うことに成功したので、それによる影響。)
( (日本では?) 値段を高くした方が、高級に思われ、よく売れるということもあるようですし。)
また、BMWは販売店もなんか最悪です。ミスをごまかすために嘘ばっかり言います。(愛知県一宮市の某BMW, MINI, Jaguar, Land Rover, etc の販売店グループ(あと自動車学校まで))
日本のBMW法人がそのような会社なら、そのような販売店ばかりでも仕方ないかもしれませんが。
ただ VWは、多少ボディーは良い部分もあるように思いますが、乗った感じがトヨタ車と変わらず(トヨタ車以下?)、あまり魅力的に思いませんでした。
BMW ももっと安い車としてみれば、それほど悪くないかもしれません。もう一つ別の日本法人できると良いですが。
新発売BMW320iの170psにして18.2km/lの壮挙にぶったまげた、と思いきやその価格を見てげんなり…..「445万円」2.0Lの4気筒エンジン車にこの価格は依然高すぎ、改良されて従来型据え置き価格だからといってそう手放しで歓迎できるものではありません。
折も折、1ユーロ=112円時代だ、慢性的なユーロ安は依然続く模様だ、そこで3シリーズの圧倒的メインである320iは410-420万円、あわよくば395万円まで値下げしてくれると思いきや、フタを開けたらあれだ、何のためのユーロ安かわからなくなるのと同時に、並行輸入業者の暗躍を促すだけと予感しました。
さらに一段上の325i、これは3.0L直噴にようやく換装し、CO2=170g/kmの飛び抜けたクリーン性と二桁燃費をそう苦労なくマークできる218psの新世代ユニットに付けられた価格は…..547万円です。従来型より数万円値上げし、人はこれを「3.0Lの6気筒輸入車にしては破格の安さじゃない」と言うかも知れません。しかし事態はそうそう単純ではないのではないでしょうか。
いかにBMW側が残価に気を配ったローンシステムを完備しているとはいえ、どう見ても現実離れした価格設定ではないかと思います。同車の欧州価格を知る身にとってはなおさら。
この325i、欧州では33000-34000ユーロの現地価格となっており、購買力平価で340-350万円、実勢でも370-380万円、現地ではロータリーのマツダRX-8やアルファロメオブレラの2.2と同等、VWゴルフR(2.0ターボ)よりも数千ユーロ安いぐらいです。ところがVWゴルフRが厳しい制約の中で精一杯頑張って505万円(厳密にはまだまだ高いが)を実現したことを知っている以上は、このBMW325iも装備品を従来より減らした特別仕様を470-480万円(百歩譲ってシトロエンC5 3.0並みの490万円台)で売ってくれたらいかに理想的かと考えていた矢先にあれだからガックリ来ているというのが正直な所です。
当然、我が国特有の商習慣…..土地代や諸経費のシステム、一旦値下げしたら為替の関係で後に値上げせざるを得なくなった場合に大幅に減益してしまう、といった仕組みは過去数十年続いている上、その背後にはトヨタの政治力も看過できぬほど絡んでいる以上は事は想像を絶する複雑さで、ほぼ永遠に変わらないのかも知れません。そうなるとやはり並行業者頼みでしょうか。今後輸入手続きが簡略化され、先程のサーブの件を筆頭に多くの並行輸入業者や中古車販売チェーンが正規ディーラーの間隔を縫って本国価格に近い値付けで輸入車を販売するようになればそれはそれで大いなる黒船に違いありません。
少なくともBMWに関しては325iの新バリエーションとして本国仕様に近い装備品のグレードを、現状の547万円のバージョンとは別立てにリリースし、510-515万円ほどで売ってくれたらそれだけでも印象は変わる上、新たな市場を開拓しうるかと思いますがそこまでの自由度は効かないほどBMW本社の日本戦略は硬直しきっているのでしょうか、依然気が遠くなる話ではあります。
小生が仕事の関係で訪れる東京・池袋の界隈にはBMW320iやメルセデスC200Kが降って沸いたように多く、価格面で真っ向競合するレクサスIS350/250を圧倒する多さだ。
こうした高価格でも4気筒2Lクラス車をこぞって買う日本のBMW/メルセデス・ユーザーはおめでたい「よいお客さん」に見えて仕方がない一方で、逆にレクサス側もV6という一クラス上のパワーユニットを生かしきったシャーシ設定ほかエンジニアリングとは100%の確証を持って言い切ることができず、要はどこか安普請で洗練されない面も見え隠れするのだ。
BMW/メルセデス両社の量販車種の大幅値下げを切望するのと同時に、現状の「同サイズのエンジン同士で比較した場合に、彼らドイツ勢の方が+100-150万円高である」という現実に甘えて国産メーカー側は「ドイツブランドなら4気筒2L前後しか買えない価格で3.5なり2.5のV6が買えるのだから良いだろ」とばかりに思考停止に陥り、ドイツの二大ブランドが持つエンジニアリングの真髄を解ろうとしない節も無きにしも非ずで、本当にそうならわが国のガラパゴス化は避けられないだろう。
そうした事態の深刻さを受け止め、長い目で見て国益を守る責任から、ドイツメーカー側に1ユーロ=108/109円という慢性的ユーロ安を生かした価格改正を行い、半鎖国状態といわれるわが国の業界に刺激を与えてもらいたいと心から願っている。
またまた貴重な情報を一つ。
スイスで発行の中古車ホームページ(詳しくはhttp://www.autoscout24.ch)たるautoscout24の"Lexus IS350"の欄をググって見た所、「2009年7月登録レクサスIS350売りたし」の項が出てきて、同車の新車価格(Neupreis)はCHF69800でした!
国沢さんもお暇がおありでしたら一つ閲覧なさってみては?
そこでお伝えしたいのは、同国でのBMW335iはCHF64400、メルセデス・ベンツC350CGIはCHF69100といずれもレクサスIS350より安く、各々5345000円、5735300円となっているにも拘らず、前者335iは日本では673万円!何とも呆れてしまいますね。
もちろん、我がレクサスIS350が「北米からの並行輸入」ながらもスイスに出回っていること、同車が決してベンツ/BMWの代用品などではなく彼らを上回る価格でも商品になる(まあ並行なだけにモノ好きなニッチ顧客層しか買わないハズだが)ほどの存在であることにも印象づけられましたが、BMWの法外な高価格を決める一つの要因である「型式認定一件につき1000万円!」という前近代的な我が国の規律が今も存在するのには部落問題と並ぶ古来の旧弊の根深さを思い知らされずにはおられません!!
この国には未だ「目に見えぬ輸入制限=保護貿易」が生きていたのかと。
※(参考)
CHF=スイスフラン。1スイスフラン=83円として計算。
目下1ドル78円を記録し、常軌を逸する円高、ユーロもまた111円という今日…..特に北米からの並行輸入車も道理でブームになるものです。
その意味で最新型のBMW535i(北米仕様)がまさかの510万円!!!!!小生が所有するレクサスIS350/標準仕様の(言い渡された)本体価格と全く同じであるという某並行ディーラーの告知を見て、今までアメ車のマッスルマシン/SUV群に紛れてどちらかと言えば「ひっそりと」入ってきていた北米仕様ヨーロッパ車たちが今後販売台数を伸ばして正規輸入業者を脅かすほどの一大勢力となってお上や正規ディーラーも政策を改める取っ掛かりになったらと夢想してなりませんが、やはりまだまだ一筋縄では行かない要素があるものですね。
BMWきっての人気車種、3シリーズの335iは北米でフル装備で$48000(3744000円)、最小限の装備でよければ$46000(3588000円)と言われており、BUBU(光岡自動車)を始めFaia加盟のアメリカ車ディーラー各社に問い合わせた所「ガス検+保安基準への適合作業で110-120万円本国価格に上乗せされる」というからには実質470-480万円から335iが手に入ることも可能で、全く正規の320i並みではなかろうか!
無論ディーラー保障がつかないこと、左ハンドルな上メーターがマイル表示であること、正規輸入車ほど満艦飾でなく装備もより質素…..等々の要因が重なって正規輸入車を脅かすまでは至っておりませんが、それでも一定の需要を掴んでおりこれを足場に彼ら並行ディーラーがアメ車や逆輸入車だけにとどまらずこうした北米向け欧州車の輸入枠を拡大しおかげでガス検等の改造&検査費用も安くなり車両価格もさらに下がるというのなら願ったり叶ったり、「個性派好み」の輸入車購買層の間で人気と評判を広げることが期待できるかと思います。
まあ正規ディーラーサイドでは日本特有の商習慣や各種政治的要因に阻まれて値下げは一朝一夕には実現困難だと思いますが、むしろ今後は並行輸入の手続きを大幅簡略化し、日本全国の並行業者の育成を促進して目下の北米並行のみならず欧州経由の車両も容易に、リーズナブルなコストで入れられる体制を築いていくことを(長い目で国益を考えて)政府に望みたいものです。
2003-2004年頃に目下の政策が成立した際に名古屋の「オートトレーディング・ルフトジャパン」は並行輸入の全国チェーンを撤退し、結局英国のTVRスポーツカーの中部地域ディーラーへと業態を変更せざるを得なくなり「興味深いユニークな輸入車が入らなくなり」モータリングシーンが画一的になってしまって我々モーターファンは大いに泣かされたことを今も鮮烈に覚えております!
並行輸入の全国チェーンが展開し、より日本に合った右ハンドルの英国仕様ヨーロッパ車が一定量以上入るようになってこそ黒船来航、ガラパゴス化日本に風穴をあける有力な手がかりになるものと信じて疑いません!!