日本で韓国車や中国車は売れるのか?

間もなくBYDが『ドルフィン』というB~Cセグの(全長4290mm×全幅1770mm×全高1550mm)の電気自動車を日本で発売する。C~DセグメントのATTO3がフル装備で440万円という価格なのでドルフィンは電池容量45kWh(実用航続距離だと280kmくらいか)300万円台前半か? 85万円の補助金対象になるだろうから実質250万円以下で買えることだろう。

売れるかと聞かれたら、0.1秒も迷わず「あまり売れない」と答える。中国か韓国製品に対する日本人の忌避パワーときたらすさまじい。お金持っている人は液晶TVだって日本ブランド買います。アイフォーンは中国製ながら、同じくらい性能良いファーウェイという中国ブランドになるとお金持ちは買わない。韓国ブランドのスマホもコスパを重視する人のアイテムだ。

日本でクルマを売ろうとしたら4つの条件をクリアしなければならない。1)信頼性を含む性能。2)価格。3)耐久性。4)ブランドイメージです。BYDのATTO3で言えば1)と2)は余裕でクリア出来ている。BYDはリン酸鉄リチウム電池を搭載しているため燃えない。耐久性についちゃ歴史浅いため評価出来ず。ただ電池の寿命は圧倒的に長く使い切れないほど。ブランドイメージは大マイナスだ。

ヒョンデの新型コナEVやアイオニック5も1)と2)はBYDを凌ぐほど。こう書くと「燃える」という韓国嫌いがたくさん沸いてくるが、少なくともアイオニックが自然発火した事案は無いし、新型コナEVの電池もアイオニック5と同じ世代(燃えた先代コナは古い世代の電池)。3)はBYDより実績あります。そしてブランドイメージはBYDより悪いかもしれません。

ということで9月に相次いで日本に入ってくるドルフィンもコナEVも液晶TVやスマートフォン以上に売れないと思う。じゃ今後も売れないかとなれば、大いに可能性あると考えます。例えばBYD。ドルフィンより小さいA~Bセグの『シーガル』というモデルがある。30kWhの電池を搭載するモデルが200万円程度なら、補助金使うと軽自動車より安くなってしまう。

電気自動車は自動車税免税のため、軽自動車よりランニングコスト安い。この価格帯になってくるとブランドイメージなんか不要。コスパ高ければ売れる。いわゆる「実需」というヤツですね。最近のBYDは衝突安全性高いし、電池は寿命の長くて燃えないリン酸鉄リチウム。おそらく爆発的に売れるんじゃなかろうか。私だって買いそうだ。

さらに日本車よりチャレンジング。現在販売されている電気自動車の普通充電は交流。太陽光発電で作った電力も直流から交流に変換して充電。車両側は交流を直流にして電池に貯める。これを太陽光発電の直流のまんまクルマの電池に貯められれば熱効率は30%以上向上するだろう。加えて電力量が不安定な太陽光発電の電力をそのまま受け入れたら、さらに効率的。

現在は100Vだと1400W一定の電力で充電している。太陽光発電は不安定なので現在はそのまんま使えない。でも電気自動車の電池、直流なら不安定だって充電可能。つまり太陽光発電で作った電力を直接クルマのソケットに流し込む。そんな制御を絶対的な価格の低い中国車や韓国車が取り入れてきたら私は飛びつきます。シーガルあたりで採用したら爆発的に売れる。

中国、こんな電凸攻撃やってたら自爆です

ヒョンデもAセグの電気自動車を200万円くらいでラインナップし、太陽光直接充電が出来るようにしたら売れる。中国車よりポテンシャルあると思う。エントリークラスのクルマが高い評価を得たらブランドイメージだって上がって行く。かつて日本車がアメリカでシェアを伸ばした時のように、安価で使い勝手の良いクルマからスタートすればいい。

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12 Responses to “日本で韓国車や中国車は売れるのか?”

  1. アミーゴ5号リボーン より:

    おっしゃるとおり、今の中華&韓国EVのままなら、確実に売れません。

    でもソニーはゲーム、ホンダは軽とミニバンのメーカーだと思っている世代は、品質が担保されていて激安なら、中華製でも韓国製でも買うと思います。もしそうなったら、賃金が上がらない日本中を席巻するかもしれません。

    直流・交流問題も、大変勉強になりました。やはりEVは、奥が深いです。

  2. あんちゃん55 より:

    私も飛びつきますよ。私は今、アイミーブ、ミニキャブミーブ、アウトランダーphevを所有していますし、屋根の上には約10キロワットのソーラーパネルを設置しています。(fitが終わって売電では損失が出ています)途中で変換するたびに効率が落ちる現在の方式を歯がゆく思っていました。メーカー様たちが、その気になったら、その種の制御技術はすぐにでも実現できそうに思います。

  3. ナンケイ より:

    全くお金持ちじゃないですけど、Apple使わないので、韓国ブランドのハイエンドスマホ大好きです。あれだけは別格かと(個人の見解です。)
    ハイエンドの中では一番長く使えると思ってます。

  4. 反日非国民 より:

    日本のクルマ市場は極めてユニークだから、韓国や中国のメーカーも、すぐに望ましい結果が得られるとは、全く期待はしていないでしょう。
    ま、一応、一億二千万人超えの人々が住む単一市場だし、中韓にとって日本は隣国で、クルマでも師匠格にあたる「憧れの国」だから、お邪魔しまーす❗ってな感じです。
    ま、想定外にもし売れたら超ラッキーという程度かと。
    彼らの本音、メインターゲットは無論、日本市場なんかじゃないですよ。
    これから、右肩上がりで延びていく新興国や、非特殊で日本的ではない「良いものは善い」と受け入れてくれるグローバル市場のはずです。
    そこでもし、日本車キラーに大化けしたら?
    日本車が駆逐されてしまう❗
    だから井の中の蛙ではなく、大海に受け入れられるクルマづくりを目指し、今すぐ行動せねば❗

    • 非国民キラー より:

      日本の自動車製造販売会社は既に日本をメインの市場なんて思ってないし、独自に世界戦略を立てて独自の市場を開拓してるから(笑)
      かつて弱小メーカーだったマツダは欧州をメイン市場にして日本の市場なんてオマケ程度にしか見てはいないし
      スズキはインドで製造拠点をつくり巨大な販売市場を開拓に成功している
      もちろんトヨタやホンダ、日産は言うまでも無い。

      井の中の蛙はアンタだよ(笑)

  5. うし より:

    アメリカのNHTSAのリコール情報サイトで気になるのは、起亜や現代のブレーキ制御ユニット(ESC)のリコールの多さ、そして同じ車を何回も同じ理由でリコールしている、さらにそのリコールが車両火災に至る非常に深刻なものがあるということです。
    使っているユニットは、世界的に広く採用されているボッシュでもコンチネンタルでもアドヴィックスでもZFでもなく、韓国車以外にはあまり見られないMandoやヒュンダイモービスというブレーキ部品のサプライヤです。
    日本でもドラムブレーキなどは採用実績があるようですが、日本車や欧州車にこれらのESCユニットが搭載されているのは全く見ませんよね、つまりはそういうことなんだろうと思います。
    トヨタやポルシェやメルセデスがこれらを採用するようになるまで買わないほうがいいように思います。

  6. J より:

    価格とサービス体制しだいでは、地方の需要ありそうです。
    地方だと公共交通を使いたくても使えないため、仕方なく生活必需品として所有してる面があり、1人短距離走行メインの使い方だと安くてランニングコストが安い車が欲しいので、安いEVはあり。

  7. あき より:

    みなさん、日本には日本人だけが住んでるわけじゃないです。
    在日も、いれば色々な理由で海外の方います。売れないのは日本人に対してだけ
    でも、今じゃ日本の顔して中国製なんてくそほどある。

  8. 反日非国民 より:

    ではなぜ、世界最大のクルマ市場で、今まさに日本車が急激にシェアを落としているのかな?
    負け犬のネトウヨ吠えって、まあ言うのは自由だから、何とでも言い続けてくださいませ(笑)

  9. 旅人 より:

    先日韓国に行ってきました。
    レンタカーやタクシーなどたくさん
    乗りましたが、韓国の車、どれも
    かっこよくて内装の質感やインテリアの
    先進性は日本車とは比べ物にならない
    くらいおしゃれでした…
    ずーっとトヨタやニッサン、BMなどを
    乗ってきましたが…正直言って
    韓国車欲しいと思いました。
    同価格帯で質感はマツダのそれを
    上回ってると思います。
    今年車買い替えたばかりなので
    次回は、様子見て、行けそうなら
    IONICあたり買おうかな…と思います。

    • あいちゃん より:

      韓国車に本当に魅力があるなら新車を値が高い今、売って買えば良いと思います。
      新車を買う際のリサーチがちょっと足りなかったのかな?
      在日も外国人も相当数居る日本で
      売れ行きが、、、(笑)なのは
      一部の在日はともかく多数の在日が
      購入しないと言うのは理由があると思います。

  10. たし より:

    ネットで太陽光発電の日本の家庭の普及率を調べたらたった11%でした! 新築の家だと31%で世界で4位だと! 簡単に言うと、太陽光発電も電気自動車も今現在は意識高い系のお金持ちが所有出来る玩具かなと思います! そんな基準での記事だからムカつく分けがわかったように感じますし、国沢さんの理屈に無理かあるとも思います どのみち貧乏なうちの買える電気自動車は十数年後の中古の電気自動車ですので、初代リーフの最安値ぐらいになると良いかなと思います。

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