日本の自動車は世界販売の4分の1のシェア。2輪なんか世界シェアの半分近くが日本勢ながら‥‥
昨日も書いたけれど、改めて世界の我が国の自動車産業と2輪産業のポジションについて紹介しておきたい。まず2024年の世界自動車販売台数だけれど、9000万台程度だった(統計を作っている組織によって100万台程度前後します)。日本の自動車メーカー8社の台数は2400万台。大ざっぱに言って4分の1のシェアを持っていることになる。もちろん国別で考えても中国とドイツを凌ぐ1位。
ちなみに中国の販売台数は3150万台とアメリカの2倍規模になった。中国ブランドの販売比率は急速に伸びているため、早ければ2年後に我が国はTOPの座を失うかもしれない。加えて中国ブランドは日本勢のお得意先である東南アジアに進出してきた。オセロのように中国勢が増えていく可能性大。日本だって40%のシェアを占める軽自動車が中国勢に侵食されたら厳しいことになります。
2輪はもっと強烈だ。世界販売台数5600万台のうち、2000万台がホンダ! 何と36%を占めている! ヤマハが世界3位。スズキ世界7位で、合わせれば50%近い。2位のヒーローモトコープと4位のTVSモトコープに代表されるインド勢の猛追を受けているとはいえ、実用バイクから最高速300km/h超えのスーパーバイクまでのラインナップという点じゃホンダがダントツだったりする。
自動車と2輪の衰退は日本の衰退と言って良い。なのに日本の政治家や官僚、識者と呼ばれる皆さんは「自動車産業は大切」という意識を持ちながらも、規模感を理解出来ていないように思う。このあたりで真剣に考えて頂きたい。といっても援助や補助金など不要。そんな情けない産業じゃありません。ツマらない意地やメンツ、利権による強いブレーキを踏んだり、足を引っ張らなければいい。
世界中を引っ掻き回してるトランプ騒動の対応により、大きな痛手を受ける自動車メーカーも出てくることだろう。他の産業の生け贄にされることを危惧している。タダでさえ電気自動車やインテリジェンス化への移行のため、経営手腕が問われている状況。いろんな意味でタイミング悪く、ヘタすると8社から2~3社が無くなったり外資に買収されたりする可能性だって出てくるかもしれません
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