日本政府はホンキで燃料電池車の息の根を止めに掛かってますね。フェリーも「危険だからダメ!」
クラウンFCEVで韓国へ行ってヒョンデの燃料電池開発チームとカーボンニュートラルについて語り合いたい思い、ヒョンデに「水素の充填をさせてくれますか?」と聞いたら「ぜひどうぞ! ただ関釜フェリーに燃料電池車を載せてくれるかどうか確認した方がいい思います」。なるほど。確かに電気自動車は無人航送だと断られることも多い。ただ有人ならOK。
燃料電池車に搭載されている電池のサイズはハイブリッド車と同等。ハイブリッド車やPHEVだと何の制限もない。水素タンクだって『高圧タンク』扱いじゃありません。国交省が認可を出した普通の乗用車である。関釜フェリーのWebにも電気自動車はダメと書いていあるが燃料電池車についての記述無し。とはいえ念のために聞いてみた。すると「載せられません」。
改めてフェリー会社を調べてみた。なかなかの嫌われぶりである! 上は「苫小牧~仙台~名古屋」を運行している太平洋フェリー。電気自動車は無人航送でなければ載せてくれるが、燃料電池車は一切ダメである。同じく神戸と宮崎間を運行している宮崎カーフェリーも燃料電池車だけ爆発物扱い。有人なら電気自動車もPHEVもいいのに、燃料電池だけ「絶対載せない!」。
どうやら国交省は「燃料電池車は電気自動車より燃えるので危険!」という解釈を認めているようなのだ。考えて頂きたい。VW系の電気自動車に関して言えば燃えた可能性大(だから商船三井はポルシェを訴えた)。でも燃料電池車が燃える可能性はガソリン車より低い。言ってもダメだと諦めているらしくトヨタも抗議していない。ここまで嫌われる燃料電池車は不憫です。
「権威」から嫌われるという構図をみると私に似ている。実は先日、MIRAIを手放そうと思った。何件か問い合わせもあったけれど、フェリーの件で火が付いた。国に嫌われるほどのポテンシャルを持ってると言うこと(私は単に嫌われているだけです。笑)。かくなる上は免許返納か、水素ステーションが無くなるまで大事にしていこうと思う。ホントに良いクルマなんですよ。
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