日本車最大のマーケットであるカリフォルニア州は2026年に35%をECOカーにすることを決定!

カリフォルニア州はECOカー(電気自動車+20%までのPHV)の販売比率を2026年に35%。30年までに68%。35年で100%とする案を決めた! 日本車にとってメイン市場となる東と西海岸10州も同じような決定をすると思う。つまり2026年時点で10万台あたり、2万8千台が電気自動車。7千台PHVということになる。日本車にとって高い高いハードルになる可能性大。

というのも日本の電気自動車は割高な上、魅力度で厳しい。bZ4Xは出だしから伸び悩むし、ARIYAだって国際的な競争力があるかとなれば難しい。ヒョンデのアイオニック5とARIYAが同じ価格なら、アメリカ人は前者を選ぶことだろう。韓国の電池を買うホンダも価格競争力で苦労すると思う。マツダやスバルはさらに厳しい修行になりそうだ。とにかく締め切りが早い。

もちろん日本勢はしっかり準備して計画も練っていることだろう。ただ現在進行形で競争力は弱い。4年間でアメリカ人が魅力を感じてくれる電気自動車を作れるか? 直近で考えると中国の自動車企業を閉め出すから安心に思えるけれど、4年間あったらアメリカ進出して工場作ってくるかもしれない。となれば韓国や中国との激しいバトルに勝たなくちゃなりません。

アメリカで市場を失うようなことがあれば日本は相当追い込まれる。もちろんハイブリッドはECOカーに含まれない。ハイブリッドをPHVに発展させるというチョイスもいいけれど、それだって20%までしか認められず。やはり魅力のある電気自動車を作らなくちゃダメ。それにはイヤイヤ電気自動車を作るような開発陣でなく、電気自動車で競技やりたいような人達が必要だと思う。

リーフの開発チームとか見てると競争に全く興味なし(むしろ営業の方が熱心だったほど)。暗くて暗くてナニもやりたくないような人達です。トヨタとスバルの電気自動車チームもそれほど好きには見えない。やはり自分で作ったクルマを世界と戦わせたいと思えない人達は、世界に通用するクルマなど作れないだろう。電気自動車の開発を担当して人達の元気のなさが残念でなりません。

そういった意味では先代MIRAIは前向きな人達が多かった。現行MIRAIはやりたいと思う人はいるけれど実行に移すパワーは持っていない。良いクルマなのに埋もれてしまっている。残念でなりません。このままだと完全に埋もれてしまうだろう。というか99%の確率で埋もれると思う。我が国は前向きのパワーを持っている人が減りました。

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2 Responses to “日本車最大のマーケットであるカリフォルニア州は2026年に35%をECOカーにすることを決定!”

  1. CX-60 より:

    ホンダはCVCCから衝突安全まで、すべてアメリカをウオッチしながらやってきました。アキュラのEVであるZDXに期待するしかないというか、カリフォルニアの動きを読んで発表していたのならすごいのですが。電池もGMから買うのであとはクルマ次第です。24年と早めに出しておいて反応を見て調整するのか。

    水素ステーションも多いカリフォルニアなので、MIRAI陣の奮起も期待したいところです。リア駆動なのだから、GT級の車も作りやすいと思うのですが。

    主戦場のアメリカの動きがはっきりしたので、まどろっこしいことはできなくなります。

  2. S321Vにネオチューンしたい より:

    日産はフォーミュラEにかなり力を入れていると思うのですが、この活動はリーフ等の市販車の開発とは全然無関係なんでしょうか?

    フォーミュラEは、F1と比べると確かにまだ人気や知名度でははるかに劣りますが、日産は頑張ってますし、ジャーマン3は全社が取り組んでます。

    水素も良いですが、モリゾーさんフォーミュラEはやんないんですかね?

    個人的には、FCV(水素エンジンも同様)はバスやトラック等の業務用車両の方が向いてると思います。水素ステーションのコストは1ヵ所あたり4~5億円と高すぎるので、ブレークスルーとなるよほどのイノベーション(もしくは規制緩和?)が無い限り、乗用車のFCVに将来性は無いと見ています(この点ではテスラのマスク氏とほぼ同意見)。

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