日産、もしかするとホンキで単独再建を目指すのか? だとすれば外国人社員のリストラが必要かと!
日産、信じがたいことながらここにきて独自再建を目指す方向らしい。というか可能だと判断したようだ。まず生産規模の縮小をホンキでやろうと動き始めた。世界17工場のウチ、売却するのは7工場。追浜。湘南。インド。メキシコ×2。南アフリカ。アルゼンチンとなる。合計して150万台規模。日産の生産能力は500万台という規模を持つ。150万台削減したって350万台規模を残す。
おそらく三菱自動車やルノーなどOEMを除く日産製日産車のニーズは250万台規模になるかと。まだ100万台分を削減しなければならない。参考までに書いておくと、中国工場150万台とアメリカ工場100万台。日本が栃木と九州2工場で82万台。イギリス45万台。タイ15万台だからトータル390万台ほど。中国工場の100万台分くらいを東風汽車に売却してちょうど良い感じ。イギリスもダメか?
すでに閉鎖を決めていたタイの22万台とイギリスの45万台は、居抜きで売却出来るだろう。いずれも中国勢が進出したがってますから。ライバルに塩を送ることになるけれど、いたしかたあるまい。建て直しのための資金源になる。追浜と湘南工場も売却を前提にすればそれなりの資金を調達出来るかもしれません。東風汽車の工場は損失とイーブンでチャラに持ち込めたら上等。
もちろん2万4千人の従業員を抱える本体も縮小均衡しなければならない。開発部門や本社機能です。ここで4千人程度かと。6人に1人だから激しい痛みを伴う。それにはまず高給取りの外国人のリストラから始めないと肩を叩かれた人は納得出来まい。特に役員クラスは25%も外国人である。決算発表の壇上にいたのも外国人2人。とうてい日本の企業と思えない状況。
日本の企業なのに公用語は英語なのだった。社内に於ける日本人のポジションが低いという証明みたいなもの。日本人社員の激しい痛みを伴うリストラを行うのなら、公用語を日本語に戻す必要がある。考え頂きたい。公用語が英語の自動車メーカーは売り上げを落とす一方だ。GMもフォードもステランティスも厳しい。公用語を日本語に切り換えれば外国人社員はいられなくなる。
その上でヒット車を連発しなければダメ。日産再建のための絶対条件だ。以前紹介した開発の木賀さん、デザインの森田さん、販売の神田さんという日産プロパーのベテラン3人を起用しなかったことが残念でならない。幸い、開発部門は日産らしさを残すメンバーも残っているけれど、デザインが地盤沈下を招いたアルフォンソさんのまんま。国内販売も実績という点で不安です。
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追浜工場は国道357号の延伸工事でいずれ敷地の一部を明け渡すことになっていたので、いい機会ではないですかね。新型リーフはもともとインテリジェントファクトリカーして、アリアの生産で大変だった栃木工場へ移管されるようですが、ノート、ノートオーラは日産自動車九州へ逆戻りですかね?新型キックスはタイから追浜へ移管というのが仕切り直しになるのか?
日産車体平塚工場は、すでにららぽーとになっていたし、ADやサファリの生産なんか台数が知れすぎたので時間の問題で驚きはなく、やっとですね。九州に全面移管となると、秦野にある開発拠点もどうなるのか?
日産が公式発表する前に、なぜか神奈川県は堂々と対策表明をしている。こんな時は迅速なのに、他の施策は他県と比べ物にならないくらい対応が遅いのに・・・
そういえば、5月5日にZcarミーティングに参加しましたが、話題の森田さんはニスモのデザインディレクターとして完全に日産モータースポーツ&カスタマイズに移籍したと、ご本人がトークショウの中で発言されていました。当面アルフォンソさん続投でしょうね。
年齢的にはRZ34本体のチーフデザイナーを担当されている入江さんのほうが日産本体所属でまだ活躍されることでしょう。
RZ34は騒音規制が強化される際には、改良対応してR35GT-Rが抜けた中で、引き続き日産唯一のスポーツカーとして存続するようです。
今回の日産リバイバルプランのリバイバルについては、1ミリも心も頭も動きません。
新社長は縮小均衡を目指すようですが、こんな引き算だけの方針なら、ステークホルダーの人心が離れて、縮小が加速していく一方だと思います。
株主総会で、二の矢・三の矢の複合的な施策が繰り出されるコトを願っております。