日産、中国市場でヒット作を連発か?
日産にとって初めてのPHEV『N6』を中国で発表した。上海ショーでデビューし、すでに月販1万台級のヒット作となった『N7』をベースに発電用エンジンを搭載したもの。電池搭載量は21.1kwhと多く、おそらく電池だけで120kmくらい走れることだろう。通勤などで使っている人なら、エンジンを使うことなく走れると思う。事実上の電気自動車と言ってよかろう。
N7に続きN6も中国で開発したモデル
中国の場合、毎日の移動距離は短いという人も、旧正月や国慶節に代表される連休になるとクルマで長距離を走る。当然ながら高速道路は大渋滞。電気自動車だと出先で充電しようとしても難しい。実際、先日の国慶節を見ると電欠になったケースは山ほどあったそうな。はたまた、充電インフラのない集合住宅に住んでいるよう人も電気自動車よりPHEVのニーズ大きい。
加えてPHEVなら環境車という区分になるため、都市部でのナンバー取得制限無し。いろんな意味で便利な存在なのだった。ただ中国だと電気自動車よりPHEVの方が高価。日本もマイナーチェンジしたbZ4Xは補助金を使うとPHEV(ハリアー)と同じくらいの金額になってきたけれど、電池の安い中国は完全に逆転している。N6もどのくらいの価格に抑えてくるかが気になる。
価格次第ではN7くらいの販売台数も期待できる。2車種で月販2万台だと年間24万台規模。日産の中国販売台数は2024年62万台まで落ち込んでいた(新型コロナ前は150万台)。24万台が上乗せされれば90万台近くなる。このイキオイでSUVの電気自動車とPHEVを出せれば相当挽回出来るかもしれない。日本とアメリカは売れるクルマを仕込んでいるだろうか?
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『N6』のデザインは内外装共に美しいと思いますし、同時に発表された『ティアナ』もすごく良いですね。
個人的には、このティアナを右ハンドル仕様にして国内投入してほしいと強く願います。
電動車ではなく、2Lターボのようですがこれで十分です。
FFなので室内空間やトランクはめっぽう広いですし、個人タクシーや社用車、そして既存のティアナやトヨタカムリのユーザーを丸っと取り込める可能性があります。
ティアナに関しては、初代モデルのコンセプトが高く評価された一方、ミッション(2.3Lモデルの4速AT)を中心とした耐久性に難があり、個人タクシーのユーザーが多く離れてしまったと聞いています。その方たちはフーガやカムリ、クラウンに流れたようですが、3代目モデルになってからは再び個人タクシーとしてそれなりに使われています。
このクラスのセダンは現状国内において皆無なので、何とか復活させてほしいですね。
販売会社に何台売れるかを聞いてみたところでコンサバな数字しか出てこないと思いますが、買い替える車種がなくて待ち望んでいるユーザーの他、これだけスタイリッシュであれば年代を問わず潜在需要も掘り起こせるはずです。
いくら流行りだからといって、この先もずっとSUVやミニバンだけというのは寂しい限りです。