日産、社員の多くが「このままだとホンダ傘下になりそうです。外国人は全て辞めてもらいたいです」

日産が大波を受けている。間もなく2024年度4~9月の決算発表になるけれど、大量の自社株買いをしても株価上がらない状況を見ると、厳しいかもしれません。聡明な日産社員の皆さんはある程度数年後を予想しているようだ。いろんなポジションの人に話を聞くと、自社で再興出来ると考えていない感じ。むしろ「奇跡が起きない限りこのままだと厳しいですね~」。

ちなみに2024年も2025年も爆発的に売れそうな新型車は出てこない。2026年は電気自動車を何車種か出すようだけれど、市場全体が伸び悩む現状からすれば「業績を立て直すほど売れる可能性は限りなく低いと考えています」(日産の開発部門)。1~2年スパンだと欧米の使い方で燃費の良いハイブリッドやPHVの商品計画も無いらしい。何でこんな状況になったのか皆さん認識してます。

赤字続きになったらどうなるか? 会社再生法か、以前のルノーのような「助けてくれる企業」の登場ということになる。前者についちゃ連鎖するためありえない。後者と言うことになるのだけれど、中国の企業は国が許さないだろう。欧米の企業と言うこともありえない。最も可能性あるのが最近付き合い始めたホンダということになるワケです。というか他は考えにくい。

2025年発売の次期型ムラーノにもハイブリッド無し

日産の発行株式の51%を今日買い取れば7500億円。このまま赤字続きになり株価下がると、5000億円くらいで済む。ホンダの社内留保(貯金に相当)は10兆円近くある。5000億円で日産の株を買うことは難しくない。51%の株数を持つと、取締役の解任や選任が自由に出来る。今の日産を見ると、これだけで業績は回復しそう(笑)。問題点をみんな認識してますから。

日産の人に聞くと「高給取りで働かない外国人を全て辞めさせて欲しい」。ゴーン体制から続く植民地状態、酷いと言うことらしい。ホンダからしても、社内の体制を変えるだけで業績上がって株価上がれば美味しい。何度も書く通り日産もホンダも、日産低迷の理由は解ってます。クルマ好きとしちゃ日産が業績を回復し、日産らしいクルマを出してくれることを期待します。

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6 Responses to “日産、社員の多くが「このままだとホンダ傘下になりそうです。外国人は全て辞めてもらいたいです」”

  1. てふてふ より:

    高給取りと言う単語に反応して・・・

    日産自動車のホームページを見ると
    顔写真付きて紹介されている「役員様」の数。
    ちょっと多過ぎじゃないですか?
    ズラズラと71名も掲載されていてスクロールが辛い。

    因みにトヨタ自動車のホームページにある役員数は33名でした

    日産にはトヨタの倍以上の役員が居るんですね
    みんな高給取りなんでしょうね

    「船頭多くして船山に登る」

  2. アミーゴ5号リボーン より:

    もちろん法人としての日産と、社員の個々人が違うのは、わかっていますよ。

    でも世間は、日産が何故に潰れかけ、誰に救われ、何をして独立したかをよーく知っています。

    もはや「また無能な経営陣のせいで、倒産しかかっちゃってる。誰か助けてぴょろりん!」なんて言ったって、日産の法人としてのDNAがまた同じことを繰り返しそうで、怖くてどこも縁を結ぼうとは思えないでしょう。

    中華資本も、二の足を踏むのではないかしら?

    ホンダの夢追い社長が、話題や手柄に飢えているから、話に飛び付くかもしれない。けどホンダ社員は全力で抵抗しますよ、絶対。

    あと頼みはトヨタですが、日野やダイハツをみると、親会社とグループ会社が魂を通わせる難しさを痛感。トヨタとしても、手に余ると思います。

    更になまじプラットフォームやコンポーネントをルノーや三菱と共用している分、自由度が失われていて、日産独自の開発もやりづらくなっているだろうから、日産固有の技術も活かしきれない。

    これは、まさかの国有化? 国有化して、うまくいくとは到底思えないけど。。。

    なんてですよ、
    全ては勝手な妄想でして、ひとりでヤバイヤバイと唸っております。

  3. 日産車2台乗り より:

    外国人が去っても業績回復すると思えないです
    誰かの責任にするだけで外国人が居なくなっても新たな仮想敵を作って責任逃れをするだけでしょう
    約35年間ニッサン車一筋で来たけど限界ですね

  4. アクシオム より:

    日産はよくもわるくもダイバーシティ企業ですからね。
    ルノーアライアンスの影響で、実質ルノー傘下の企業なので、ルノー社員の出向を受け入れてから、ルノー以外の外国社員も入るようになってしまったので、それはそれで仕方ないことでしょうね。
    問題は、日本人の役員でしょうね。これだけダイバーシティな企業なのに使いこなせていないことの方が問題。
    さらにトップである社長CEOが、ゴーン氏以降、西川氏、代行の山内氏、そして現在の内田氏とみな購買担当出身であること。
    コストカットはできても、将来の商品や技術への投資をどのようにするかまでは得意ではない。
    ゆえにせっかくの北米市場でまともに勝負できるハイブリッド車が用意できなかった。
    いまさらルノー傘下に戻ってもどうにもならないし、なんでしたら、日産にも一時期在籍していたステランティスの現CEOで2026年に退任するカルロスタバレスさんにでも任せた方が、テストドライバーとしてクルマをよく知っていていいのかも知れませんね。

    • アミーゴ5号リボーン より:

      ゴーン体制後の日本人社長が、全員購買畑と教えて頂き、あらためて驚愕しました。

      そりゃあ縮小均衡が本職の組織出身なら、経営難の時は、技術や品質よりもコストを優先するでしょう。更にはチャレンジよりも、リスク回避がモットーになるでしょう。

      また厳しい条件を提示をして、取引会社の恨みを買うのが役割。そんな恨みを抱えたトップが、「いよっしゃ〜、やったるでぇ〜」と、人の情熱を引き出せるわけがない。

      もちろん購買担当の役割は辛く大変重要で、なくてはならないものです。しかしゴーン体制後も、ずっと「コストカッター」がトップに君臨していたら、そりゃあ出せる力も出てきませんよね。

      と更に勝手に妄想していくと、
      大好きなラジオドラマ「日産、あ、安部礼司。ビョンドザ安部礼司」が打ち切られてしまう日も、遠くないかもしれないと悲観しております。
      いい加減、大場嘉門部長が定年してもおかしくないし。

      「この、おおばかもん!」

  5. トヨタ車ユーザー より:

    この標題のコラムを読んで、しばらく考えてしまいました。ホンダと日産は提携しましたが、ホンダは日産を傘下に置く=面倒を見ることまではしないでしょう。
    ホンダは一匹狼のイメージが強いが、イギリス時代のローバーやちょっと前のGMへのエンジン供給など割と組んでやっている。直近もGMと自動運転・FCV・EVを組んで開発していた。そして、できるとことまでできたら割とドライに別れる。GMとの提携解消も悲観的な見方があるが、当面売るBEV”プロローグ”もFCV”CR-V”も作ることができた。
    今回の日産の”ヤバイ”は、株価を回復させようとしている以外に、自分の立場を良くしようと努力していることがないように見える。かつてルノー傘下になったとき、トヨタは2兆円のキャッシュフローがあったのに日産には2兆円の借金があった。当時の社長塙氏は日本と欧州を行き来してダイムラーとくっつくのかと思わせつつ急転直下でルノーと提携し、当座の運転資金を用意した。それでも当時の日産はインフィニティブランドで何車種かあったし、ルノーのF1以外の技術は上にあったはずだ。
    ホンダだって一緒にやりましょうというのは(お金はあるから)技術的に得るものがあるハズだからであって、ふたを開けて”ダメだ”となったら、日産はソニーホンダモビリティのように放置されるかもしれない。あるいは、電池の工場やサプライチェーン、車の販売網だけ買われて”さようなら”という事もあるかもしれない。
    そして内田社長はこんな時にどのように舵を取ろうとしているのか、ただ夢のように来年再来年には100万台上乗せできるでしょうとうすい根拠で述べているだけだ。よもや、先述のようにホンダがいろいろ買ってくれることを期待しているわけではあるまいが。

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