日産、自社株を5%買い取り償却へ。本来なら5%分だけ株価上がるかと思いきや
一昨日「日産の株価が厳しい」と書いた。記事との関係は100%無いけれど、12日になって自社株5%分を1200億円で買い付け、償却すると発表。これ、1株当たりの価値を高め、さらに株主配当も5%増やせるという意味を持つ。まともに考えたら日産の株価は5%上がっておかしくない。なのにむしろ0.44%値下がりしてしまった。5日前と比べたら2.72%のマイナスだ。
最近の日産、ツマランです
直近の5日間で自動車株は下がったものの(ホンダでマイナス3.32%)、5%の償却を考えたらプラスになって当然だと思う。「全固体電池の電気自動車をガソリン車と同じくらいの価格で売る」という実現したら猛烈にインパクトあるようなことを言っても、5%の償却くらいじゃ投資家が全く動かないくらい日産の状況は読みにくいことなのかもしれない。
何だか最近の自動車業界はネガティブな話題ばかり。本来、クルマってポジティブな存在だと思う。楽しくてワクワクするものです。そいつを実践しているの、トヨタくらいのもの。いろんな話題を提供してくれるし、近未来の商品戦略だって大いに期待出来る。逆にトヨタという存在が無ければ、今頃自動車メディアはネタ切れでお手上げになっていたろう。
マツダや三菱自動車、そしてスバルは少し楽しさをアピールしてくれるようになったけれど、車種少なく存在感が薄いため1年に1~2度ペース。日産とホンダについちゃ「クルマは楽しい相棒」という原点を忘れちゃったらしく、普通のクルマ好きにとってワクワクするネタが皆無に近い。楽しいネタ無いと、ネガティブな話しか出てこないのだった。さらに売れなくなる。
これ素晴らしく美味しいです
昨日ホンダの納期情報を紹介したが、日産もファアレディZとGT-R、アリアを除きほぼ即納状態。半導体不足が解消したら、あっと言う間にバックオーダーもなくなった。受注ベースが少なかったということです。1年後はホンダも日産も国内販売は危機的な状況になると予想しておく。すでにスバルやマツダ、三菱自動車も大半の車種で即納状態だったりして。
じゃトヨタ以外のメーカーで欲しいクルマがあるかとなれば(競合するトヨタ車以上に魅力あるクルマ、と言い換えても良い)、軽自動車を除けばアウトランダーPHEVとロードスターくらい。かくなる上はホンダ広報OBの方が代表になっている松本酒造の美味しいお酒のみながら、私の爺さんの兄弟子の3代目が武蔵小金井でやっている『美登里』の美味しいうなぎ食べます。
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仏ルノーが売却する日産株の一部を取得する、発行済み株式数の5%分を1200億円で買い付けるという報道ですね。僭越ながら、これは返す必要がない株式の金をルノーに返すということと同じではないですか。そういう契約があるみたいですが、これでは株価は上がらないです。
トヨタはじめ日本のメーカーは、世界各地に工場を
持ってるのに、これからの円高傾向=即減益、と
なるのでしょうか?
特にトヨタは米国の会計であまり利益が出ないよう
油っこい「サバ読み」しているような気がしてます。
師匠の経済的「怪説」楽しみにしてます。