日産、2026年度までに発売するクルマの情報を公開。果たして起死回生策になるか?

日産は次期型リーフを発表した。公表されたのは斜め前からの写真と、ARIYAのプラットホームを使うこと。詳細を今年半ばに発表し、今年度中(2026年3月まで)に発売すると言うことのみ。果たして日産の窮地を救うことが出来るだろうか? まず日本市場だけれど、相当魅力的なスペックじゃないと厳しいと考える。価格で言えば現行モデルより安くないとダメ。

日産が新技術と新型車計画を発表

そもそも日本は電気自動車の普及が踊り場を迎えている。ドイツ車すら300万円台で「登録しただけの新車」が買えるのに、在庫豊富。現行リーフは60kWh電池で525万円スタートだ。電気自動車を見るとモデルチェンジで安くなるのが世界の流れ。実際、電池価格はドンドン下がっている。中国勢の台頭を考えたら400万円台中盤以下じゃないとショッピングリストに乗らない。

けれど次期型リーフは安い価格設定を想定していないと思う。ブランドチャンピオンだった星野副社長、安いクルマがお嫌いな様子。現行リーフも途中で100万円値上げしましたから。次期型リーフの開発って間もなくお引き取り願う現体制下で行われている。安く売るための努力はしていないだろう。そもそも安価な電池の調達も2026年3月時点だと間に合わない。

アメリカどうか? 説明するまでもなくトランプ政権下で電気自動車の普及は4年間先送りだ。トヨタなど電気自動車計画にブレーキ踏みました。次期型リーフの投入でゲーム展開が変わると思えない。アメリカに於ける日産のTOP3はローグ、セントラ、アルティマ。ローグの第3世代eパワー搭載モデルの予定と言えば2026年度。2027年になってしまうと考えます。

ちなみに今回発表されたクルマ達はリーフを除き先日紹介した通り。その時点でリーフの情報が無かったので上で分析してみました。エスピノーサ新社長も「ブランド価値を高めるクルマを目指す」と言ってるようだから、利益率を追求した星野路線を引き継ぐのか? すでに公表していた新型車のお披露目より、2025年末までくらいの販売促進策を聞きたいところです。

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