日産が中国の工場を閉める売れ行きの悪さを伝えるニュースになっている。そんなこと既定路線です

販売不振により日産が中国の常州工場を閉鎖するとニュースになっている。記事を読むと記者さん嬉しそうだ。撤退戦略の一つだと言うことは伝えないし、行間からも解らないです。最近自動車関連のネガティブなニュースがメディアの大好物になっている感じ。軽傷の事故まで取り上げるほど。一昔前まで自動車事故はよほど大きくなければ取り上げなかったのに。

こんなデザインでBYDに勝てるとなどと思えない

日本の自動車メーカーが中国で生き延びられなくなっていることは新型コロナ空けに明白となっている。この件、何度も書いてきた。ホンダが未だ中国市場に投資していることを他のメーカーは「おかしい」と言ってることも紹介してきた。今回の日産の決定は、健全なチョイスです。ケガの少ない撤退戦略こそ重要。という意味ですでに最低限の損切りで撤退した三菱自動車は上手だったと思う。

また、ホンダが従業員の早期希望退職を募ったところ、従業員の14%にあたる1700人応募したというニュースも、ネガティブに報じられた。これは戦略であり、苦し紛れということじゃない。ホンダ、投資と撤退戦略を同時進行させているだけ。とはいえ投資分は全てムダになると思う。投資は中国の専門家と言われる倉石前会長の意向だという。引退したら「ワシは知らん!」のホンダです。

トヨタは昨年夏に広州トヨタの工場ワーカーを1000人削減している。今後も契約が切れた順に削減していくのだろう。もちろん損せず撤退することなど出来まい。合弁企業の工場稼働率を上げ、何とかダメージを最小限に出来たら100点である。マツダもCX-50で現状維持を狙ったけれど厳しい状況。すでにプランBの撤退策を発動していると予想しておく。

今後出てくる中国関係のニュース、全て戦略だ。されどメディアは経営の失敗という取り上げ方をすると思う。文頭で紹介した日産のリストラのように。同じフネに乗っている仲間なのに、なんでそこまで自動車産業を嫌うんだろうか? この件については今まで何度か「クルマ嫌い教育を受けた世代の特徴」だと書いてきた。この世代が現役でいる限り、ネガティブ報道は続く。

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2 Responses to “日産が中国の工場を閉める売れ行きの悪さを伝えるニュースになっている。そんなこと既定路線です”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    トヨタより先に中国市場へ乗り込んだ日産が撤退というと、かなり世の中替わるのが速いなと思います。
    車で言うならEVでもポルシェでも売れてないそうですし、中国以外の企業は改正反スパイ法の影響でほぼほぼ撤退を検討していると新聞誌以外の経済誌には出ていました。
    それとも「中国に残ったら何かいいことがある」ネタでも旧誌各社は持っているんですかね。。。

  2. ツナミ より:

    自動車のことが多く取り上げられるのは、マスコミが自動車は国民の関心事項だとわかっている側面もあるのではないでしょうか。

    もちろん、誤解を与える内容を伝えることは、論外だと思いますが、たとえばトヨタの会長がよく取り上げられるのは、国民のなかで知名度が高く、トヨタの販売台数も圧倒的ということが理由だと思います。

    ただ、少なくとも国交省は自動車メーカーの不正について、自分たちにも責任があることを認めてほしいですね。

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