日産と共同開発すると言っていた次世代車載OS、ホンダは『ASIMO OS』を開発済みでしたね
ホンダはラスベガスで開催されているCES2025で『ホンダ0』の量産プロトタイプを発表した。このタイミングであれば、外板などそのまんま出てくると考えていいだろう。絶望的だった掃除機のようなフロントはフタが付くなど、少しはまとまったと思うけれど、それにしてもミナミンのデザインの原点はカウンタックなのね、と解る。ガヤルドを4ドアにしたらこんなシルエットになります。
SUVも発表された。どうやらコチラの方が先に出てくるようだ。外板はフィックスされていると考えていい。ホンダにとって新しいとフロントデザインだけれど、ヒョンデの燃料電池PHEVスポーツにそっくり! そういえばボディカラーもヒョンデ風。プリウスクーペみたいになっちゃったプレリュードといい、もう少し新しさを出せないもんだろうか? 前後のボリュームバランスも妙。
気になるのは「なんでリアを強調しちゃったの?」という点。前述の通りデザイン的には前後のボリューム感が違うなど、オーソドックスなアプローチと言えない。好意的に書くなら「コーダトロンカか?」と思う。コーダトロンカとは銃弾のような形状を意味し、空気抵抗で有利だとされる。リアを高い位置でばっさり終わらせるCR-Xなどがそう。空気抵抗係数は発表されていない。
興味深いのが『ASIMO OS』とネーミングされた車載OS。スペックを見るとルネサスと組んで最先端のAIを取り入れており、これからの電気自動車に要求されるスマートグリッドへの対応や、自動運転レベル4程度まで対応出来るようにしている。また最新スペックのノートPCより数百倍の演算性能を持ちながら,極めて電力消費量の少ない制御系を採用しているようだ。
2026年に出てくるクルマとして考えたら十分なスペックだ。となると「日産と車載OSを共同開発する意味なんかあるの?」と思う。日産無しのピンで行けるし、逆にここまでしっかり作り込んだ車載OSを日産と共同開発したOSを採用するまでの数年間しか使わないということなんか考えられない。おそらく日産はASIMO OSをベースにした車載OSを使うことになるのだろう。
ちなみに今回電気自動車にとって最も重要なスペックになる電池容量は公表されなかった。アメリカだと80kWh以上必要です。もう一つは決定的な魅力を創造出来ていないこと。アメリカは2029年まで電気自動車に対する追い風が止む。この間、クルマの魅力で勝負しなければならない。その点で弱いと思う。ホンダの電気自動車群「攻め」でなく「守り」がコンセプトだからだろう。
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「コーダトロンカ」に反応しました。砲弾型でしたっけ、特にワンダーシビック3ドアと心震えるあのCMが頭をよぎります。昭和のクルマ好きは、その斬新なスタイルに大いにシビれたものです。
その反面、言っちゃあなんですが、
次世代ホンダ0シリーズは、前のモーターショーで日産が展示していたコンセプトカーと同じ雰囲気を放っているように感じます。
となるとですよ、
ホンダと日産の提携は、「同じデザインセンスで仲良くなれる!」というのは、いつものおちょっかい、、、
で済めば良いのだけれど。。。
北米市場で戦うならベンチマークはテスラということになるので「2026年の」テスラと戦わないといけません。
EVとしての性能で勝てるのか既に厳しそう……