日産は外資に買収されないのか? はたまたルノーのような救世主は出てくるだろうか

2024年度の10月~12月期の決算は円安に救われそうながら(それでも厳しい決算になると思う)、遠からずニッチもサッチもいかなくなる。そうなったらどうするか? 説明するまでも無く前回はルノーが日産を立て直してくれた。ただフランス側だって国の税金を投入することになるため、入念な調査をしたと聞いた。日産が所有している土地や資産を計算し、損しないと踏んだんだろう。

GMは工場を中国企業などに買われた

しかし今度はそういった「おまけ」無し。買収した企業が身銭を切って立て直さなければならない。日産の売り上げは12兆7千億円。1%数字が悪化しただけで1200億円のマイナスになってしまう。為替が円高方向に5%動いたら、とんでもないことになる。日産を引き受けた企業は、最短で3年くらい年間5千億円くらいの負担を覚悟しなければならない。10%の円高になればさらに厳しい。

縮小均衡すればいいでしょ、と思うだろうけれど、中国は撤退するにも巨額の費用が掛かる。アメリカは縮小したら収益そのものが減る。換金できるのは好立地の日産国内ディーラーくらいかと。日産全体の損失を埋めることなど出来まい。誰も手を上げなければ、このまんま日産に舵取りを任せ「もはやこれまで!」となったら以前のJALのように会社更生法を申請することになる。

まぁ赤字上等で次世代のクルマを仕込んでおき、会社更生法で借金をゼロにして再スタートという手も悪くないかもしれません。2009年にGMは日本の会社更生法に相当するチャプター11を申請。製造業では米国史上最大規模の倒産となった。そんなGMながら、今も健在だ。チャプター11を適用したことも忘れてしまっている人が多い。ということで日産もこの手か?

微妙なのがホンダ。日産と技術提携したものの、日産の財政事情次第では開発経費を削られることになる。普通、あのタイミングで日産と提携するという判断などしない。このあたり、三部さんの”先見の明”なのかもしれません。ホンダと日産で開発すると言われている次期電子プラットフォーム、結果的にホンダがやらなくちゃなりそう。トヨタNTTのアリーンと戦えるか?

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5 Responses to “日産は外資に買収されないのか? はたまたルノーのような救世主は出てくるだろうか”

  1. TMC より:

    ホンダの株式も連れ安になりますね
    その覚悟での日産との提携なのか

    このままなら三部氏の責任問題になりそうですな

  2. アミーゴ5号リボーン より:

    ホンダの夢追い社長、
    先だっての日産との合同記者会見では、技術提携が成立してホントに嬉しそうでした。日産社長の方は、いつもそうですが、目が笑ってなかったですよね。

    今頃、ホンダの夢追い社長は、予定どおりとほくそ笑んでいるのか、日産に騙されたと青くなっているのか。。。

    まあ日産といえば、社内で足を引っ張り合うのがお家芸ですから、ホンダの夢追い社長はまんまとハシゴを外されたのだろうと、勝手に妄想しております。

    それにつけてもですよ、
    日産とホンダの共倒れだけは何としても避けないと、日本経済そのものが危うくなる。。。

  3. トヨタ車ユーザー より:

    夢のような話かもしれませんが…

    ハゲタカファンドに日産のオペレーションができないと分かったころに、ホンダから社長が送り込まれて再生を探るというのはどうでしょう。

    ゴーン元社長は指名手配になってしまったけれど、やっぱり自動車メーカーから来た人だったからよかった部分もありますし。

    いやもちろん、別メーカーの1ブランドになって、S13~15、ZやGT-R(R34以前も含めて)の補修部品開発とメンテナンス事業だけ残るという事態もあり得ますけれども。

    あ、でも、エンジン制御ECUだってレース用の汎用の物がある時代であって、ボディもAE86みたいにホワイトボディが大陸系通販サイトにでくる(車体番号やBINコードが打てるかどうかは微妙)くらいですから、ほんとにメーカーの事業として存続できるかという話もになりますが…。

  4. アクシオム より:

    日産にとってのホワイトナイトみたいな同業企業は現れないでしょうね。
    ルノーにいまさらすがることができればいいですが・・・
    とにかく今の取締役というか社長、副社長はとにかくクルマ音痴すぎますね。
    内田社長はただ単に昔Z32を乗っていただけのおじさん。星野副社長に至っては自称マーケティングが得意だったはずのおばさん。
    昨年まで副社長だったグプタ氏をどういう狙いで退任させたんだか、いまだ不明。彼がまだいたのなら車屋さんとしてもうちょっとまともなことができたかと。
    どのみち北米での不振は避けれなかったとはいえ、少しは望みがあったのに。

  5. cvt より:

    やはり日産をホンダが救うメリットがホンダにとっては皆無ですね。
    ホンダが得るモノが何も無い。

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