日産バッシング激しくなる一方。されどトンネルの出口は見えている、と思う
ここにきて激しい日産バッシングのニュースが増えてきた。「売るクルマがない」とか「1万人超規模の大リストラを行う」さらに「ゴーンショック癒えず」等々。確かに足元の状況を見ると厳しく見える。株価は落ちっぱなし。業界で圧倒的に高かった株主配当率も大幅下落の上、今後どうなるか不明。明るい話がほとんどありません。このまま泥沼に入ってしまうのか?
こらもう個人的な見解ながら、来年の夏前くらいから元気を取り戻すと考えている。期待出来るのが2000ccのeパワーだ。現在販売されている1200ccのeパワーは正真正銘「急ごしらえ」。トヨタのハイブリッド攻勢に日本市場で一矢報いようと最小限の開発コストで作ったもの。例えば発電機として使うエンジンを専用設計できなかったため、熱効率という点で厳しい。
2000ccのeパワーに組み合わされるエンジンは発電専用となっているらしく、熱効率で50%を目標にしている模様。いわゆる「目玉」(熱効率の良い回転数&負荷)でエンジンを使うワケ。6000回転回さなくてよければバルブスプリングは柔らかく出来るし、大出力を必要としなければクランクやコンロッドの強度だって不要。今までのエンジンと全く違うアプローチが出来る。
コストダウンも可能。今までのeパワーはコスト掛かったリーフのモーターを使ってきたが、これまたアリアなどにも搭載される新世代の高性能&低コスト型になるようだ。RAV4などに搭載されているトヨタのハイブリッドシステムと大差ないコストに抑えられれば、日産の収益に大きなプラスになることだろう。そしてアメリカや、燃費規制が厳しくなる欧州でも使えます。
もう一つの明るい情報は長い間、日産の足を引っ張ってきたデザインの一新だ。初代リーフや現行エクストレイル、ジュークを見ても解る通り、中村さんがチーフデザイナーだった頃の日産車って奇抜すぎるかオーソドックス過ぎるかのドチラか。「カッコいい!」というクルマ無し。されど今後出てくるモデルはアルフォンソ氏がコントロールしたデザインになっていく。
漏れ伝わるウワサによれば、来年デビューする予定のモデルは全てカッコ良いようだ。何より新しいカタチだという。国内販売で言えば、次期型エクストレイルや次期型ノートということになるのだろうか。次世代のクルマが出てくるまでは5兆円もある内部留保(余っているお金)でしのげるし、その間に20年前の日産にトドメを刺した余剰人員の削減を行えたらモンクなし。
問題は来年の夏前まで「フトン被って寒さに耐える」か、それとも「寒いなりに楽しむ」かだ。元気よく振る舞っている方が好ましい助走になり、加速出来ると考える。フトン被って引きこもったらウォームアップから始めなくちゃならないですから。
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