暫定税率継続?

民主党のパワーが日に日に弱まって行く。何と! ここにきてガソリンや重量税の暫定税率の廃止を先延ばしするという雰囲気になってきてしまった。暫定税率の廃止はわずか1ヶ月だったけれど、野党時代の民主党最大の功績である。というか、断固たる意思を持って暫定税率の継続を認めなかったハズ。

民主党が政権を取れば間違いなく廃止されると思ってました。なのになのに。厳しい財政事情は自民党時代と変わっていないのに、暫定税率の廃止を「困難だ」と言い始めた。そら残しておいた方が財務省にとっちゃ楽でしょう。けれど『特定財源』と呼ばれるものは、今や無駄なコンクリート作りの財源になっていること明々白々。

このまま存続させておくと、自動車関連の特定財源は確実に余る。かといって自動車ユーザーからすれ
ば、道路を造るために取られている税金を一般財源にまわされるのは納得しがたい。一度廃止し、その上で「二酸化炭素税」などを制定。石油や天然ガス、石炭
など二酸化炭素を排出するエネルギー源に広く課税すべきです。

二酸化炭素税なら余った場合、海外に投資し、効率の悪いパワーユニットを入れ替えることにより、地球上の二酸化炭素排出量を減らせる。暫定税率を存続させるなら高速道路の無料化に使ってくれてもいい。
なのに! 高速道路の無料化も大幅に後退しそうなのだ。ここにきて「2010年度は北海道と九州だけ」という流れになり始めた。

高速道路は完全無料化しない限り、高速道路と平行して建設しようとしているバイパス(高価な橋やトンネルを含む)の建設凍結は出来ない。地域住民の納得を得られないからだ。そもそも高速道路の無料化により大胆な道路計画の見直しを行う計画じゃなかったのか? 唯一の希望は、案外頑固な鳩山首相は何も言っていないこと。

いずれにしろ道路計画や環境問題は自民党時代と考え方を全く変えなければダメだと思う。こんな時こそ小沢さんの出番でしょう。国民を失望させれば選挙に勝てないですから。民主党も溺れるモノにとっての「わら」だったのか?

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4 Responses to “暫定税率継続?”

  1. ぱんだねこ より:

    こんにちは。
    私は民主党について自民党よりもマシかと思っている部分は、企業より国民に目を向けているところです。自民党は、景気を良くする=企業に金をまわしていましたが、国からの援助である休業補償金すら会社は何割かピンはねをしているので国民にはまわってきません(私の勤め先はアルファホーンを作っているあそこです)。
    一方、国民に何かしらの給付金や手当てをくれる考え方の方が生活に直結するので「マシ」と思えるのです。
    民主党のマニフェストが実現可能かどうかは明白です。しかし、それでも選挙で民主党が勝ったのだから自民党や経団連は、もはや国民や労働者に対して何の責任も取れないと見抜かれているわけです。
    たとえ1ヶ月でも暫定税率が失効したとき、私は「本当か」とガソリンスタンドに確認しに行き、価格を見て「マジだ!」と声を上げてしまいました。このとき多くの国民は間接的にでも世の中の制度を変えられることに気づいてしまったのです。だから、自民党はもう過去のような状態に戻れません。票集めのために企業に声を掛けて票のとりまとめをしても、投票は無記名ですから意味がありません。ただ「別に民主党でなくても生活できる国にしてくれれば良い」というのがホンネなのではないでしょうか。

  2. miyabi より:

    「わら」ではなく「ハト」だったんでしょうね。 親方。
    私も「政治主導」という掛け声に少しは期待していたのですが、
    婦人と手をつないで外食三昧で
    今回の総理大臣は本当に政治をしない人ですね。
    自分で決断をして、その責任を取る立場になりたくない
    言い換えれば「誰からも嫌われたくない人」なのだろうなあと思います。
    すでに小沢さんから梯子を外されているのか、
    故人献金とパーティー券問題で東京地検が気になって政治に手がつかないのか、
    この人の生まれ持った性格なのか、
    同情はしますが、国の舵取りを任せるにはあまりにも器が小さいと思います。
    また、日本よりもアジア諸国の国益を優先する考えは同意しかねます。
    早めに総理を「チェンジ」して欲しいです。
    東京地検に追及されての辞任よりは民主党にとって良いのではないかと思います。
    メディアも新内閣の不祥事に対しては非常に擁護的ですね。
    「椿事件」に懲りていないのでしょうか。特にTV朝日は不思議です。
    miyabi
    追伸
    お時間がありましたら護衛艦くらまとコンテナ船の事故の感想などもお聞かせいただけると幸いです。
    護衛艦が被害者だと判ってから途端にメディアに取り上げられなくなりましたので。

  3. バゴーン より:

    要は財源問題なのですから、とにかくマニフェストで削減するという項目を全部切るしかないのです。
    不都合もあるでしょうが、時には原理主義が必要。ダメなら再来年度に直せばいい。
    国民は、一種の社会実験を望んで、一票を投じたのでしょう。失敗したら、選挙でまたやり直せばよいだけです。
    ブレずに覚悟を決めて進むというのが、大切だと思います。政府も国民も。

  4. 匿名 より:

    何十年に一度の大雨対策のためのダムを作らせようと知事さんたちが寄ってたかってブーイングですね。
    作りたければ10年後作ればいいし、十分間に合うと思います。
    今は資源を景気対策や雇用対策といった火急の問題に集中してもらいたいのです。

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