最新の排気ガス規制をクリアしていれば一酸化炭素中毒は起きないレベルです
新潟で車中に居た方が亡くなったという痛ましい事故、大手メディアは皆さん一酸化炭素中毒だと報じている。自動車の排気ガス、致死量のCO(一酸化炭素)を排出するのだろうか? 確かに車検合格レベルのCOは1%=1万ppm。こらもう3~4分で死亡する。ただ最近の排気ガス規制をクリアしていれば、こんな高濃度のCOなど排出しない。排気ガス規制、厳しいですよ!
厚労省より
先日車検取ったウチのサンバーなんかCOは検出限界以下。0.01%(100ppm)まではテスターに数字が出てくるため、それ以下と言うことになる。参考までに厚労省の基準だと、仕事する環境でのCO濃度は50ppmにしなさいという。出来れば25ppm以下が望ましいとなってます。100ppmであっても、厚労省の指針によれば異常を感じないレベル。☆4つのクルマなら100ppm以下だ。
厚労省より
考えて頂きたい。雪の中に密閉された空間で排気ガスだけ侵入してきたとしよう。CO濃度だけ高まっていくことなどありえない。CO濃度は常に100ppm以下だったらそれで死亡することなどないと考える。じゃナニが危険かと言えば、CO2(二酸化炭素)です。排気ガス中にはCO2が大量に含まれており酸素濃度だって薄い。ということでCO2中毒の可能性が高いんじゃなかろうか。
クルマの排気ガスは技術の進化により驚くほどクリーンになった。CO2を除き人体に有害な排気ガスは出さないと言って良いレベル。ただCO2だけは減らせない。燃焼により酸素を消費してCO2を出しますから。大手メディアのCO中毒説はマユツバながら、換気が必要なことについちゃ間違いないです。通行止めを喰らった時のため、電源と電気毛布の常備をおすすめしたい。
<おすすめ記事>
車中での死亡事故の原因が二酸化炭素にあるという説、車に詳しい親方(当たり前ですよね、失礼(^_-)-☆)ならではと思います。
上辺だけで、深堀りしない記事が多い中、こういった情報を出していただけることに感謝します。勉強になりました。
2019年のJAFの検証によると、内循環で普通に運転しているだけで、つまり乗車している人の呼気だけでも、二酸化炭素濃度は短時間で急増するようです。
自分から情報の取捨選択をしない人たちへの啓蒙の為に、一般マスコミはこの辺りをもっと積極的に報じて欲しいですね。
https://jaf.or.jp/common/news/2019/20190521-01
JAFの2022年の検証ではドアハンドルまで雪で埋まると内気循環でもCOと酸素濃度低下がヤバいという結果でしたが、内気循環でどこからCO入ってくるのでしょうね。
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/snow/snow_car_environment
なお2015年の検証では窓少し開けていても駄目で、マフラーまわり除雪しておけばOKとの結果でした(当たり前?)。
https://jaf.or.jp/common/safety-drive/car-learning/user-test/snow/co-poisoning
「特定ガス消費機器設置工事監督者」という
ガス風呂釜設置の資格を取得すると
室内や換気の悪い場所で火を炊くことがいかに
恐ろしいかが分かります。
確かに今どきの車の排気ガスは車検場の排ガステスター
に引っかからないくらいクリーンですが、
危険性は大いにあります。
炭酸ガス中毒・酸欠・一酸化炭素中毒の違いは
「言葉のあや」程度の違いしかないといえます。
あと、先日鼎談した雪国で発電機使っていて
ラリってしまった事故のニュースが有りましたが、
発電機のエンジンの排気はその点かなり凶暴です。
注意が必要です。