東京オートサロン、大賑わいで閉幕。自動車メーカーが少し元気になってきたのが嬉しい
今年の東京オートサロンで興味深かったモデルを少し。一番意外なのは『CX-60ラリーコンセプト』である。マツダといえば一昔前までオートサロンの扱いは「お付き合い」程度。昨年からチカラを入れ始め、今回は全開というイメージ。何とCX-60のラリー車風ドレスアップ車両を出展していた。事前情報なかったこともあり「よくやりましたね!」と驚いた。このまま走れそう。
というのもドンガラだけでなく室内にはキチンとフル溶接に見える本格的なロールケージが組み込まれてある。フル溶接のロールケージ、ドレスアップなどと比較にならないくらいお金掛かります。CX-60でいえばワンオフだし。レカロのカーボンシートに、5点式シートベルトもセットされている。サスペンションをグラベル用にしてラリータイヤ履かせたらカッコいいと思う。
ミライースのGRスポーツコンセプトも人気を集めた。ラリーやレース参戦のノウハウを取り入れており、バンパーの追加ダクトやコースオフなどで壊れる可能性の高いバンパーを分割構造などにしている。取材を受けた相原さんは「市販の予定は今のところありません」と答えていた。実際、ダイハツのラインナップとして販売しようとすれば山ほどの課題が出てくるだろう。
写真/オートサロン公式
ただDスポーツ(運営はSPK)というトヨタとトムスの関係のような組織を持っており、ここを活用すればキットカー(市販車ベースのモディファイモデル)や部品として供給出来るかもしれない。どうやらトヨタはピクシスエポック(ミライースのトヨタ版)でワンメークレースなどを考えているらしい。ミライースが入門用のモータースポーツ車両という位置づけになる可能性大。
写真/オートサロン公式
素晴らしかったのがホンダ。マツダと並びお付き合い感が強く、以前のモータースポーツ担当は「F1を出す価値無し」という判断だった。HRC担当になるや(代表がお祭り好き)イッキにヒートアップ! 12気筒1500ccエンジンを搭載するRA272と、圧倒的な強さを誇ったマクラーレンMP4/5を全開で走らせた。今やHRCが一番本田宗一郎さんに近い気がします。もっと暴れて欲しい。
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