東南アジアに於けるホンダの実用バイク覇権、どうやら終わりが見えてきたようだ

悲しいことに東南アジアに於けるホンダの覇権は終わりが見えてきたかもしれない。ベトナムの雄であるビンファストは決定的な電動バイク戦略を打ち出してきたのだった。まずバイクの価格だけれど、110cc相当の走りをするVinFast・Evoは交換式バッテリーモデルで12万円(1999万ドン)。同じクラスのエンジン付きホンダ車よりわずかながら安価である。購入時のハードル無し。

交換式電池は1コ1.5kWhのLFP(リン酸鉄リチウム電池)。これを2コ積む。航続距離カタログで165km。まぁ100kmを考えておけば間違いない。2コのレンタル料は充電料込み月額1800円使い放題! ガソリンがリッター120円程度なので、500km走れば1800円掛かってしまう。つまり月間500km以上走る人(1日あたり17km)はエンジンバイクより負担が少なくなる。

驚くのはここから。すでに4500カ所に交換ステーションを設置済みで、半年掛けて45000ヵ所を作るそうな! となればガソリンスタンドの数より多い。自宅に充電環境が無い人でもガソリンバイクより安価に電動バイクに乗れると言うこと。何より進展ペースが速い! ベトナム政府がエンジンバイクの都心乗り入れ禁止を発表してまだ1年経たないですから。

なのに電動バイクのインフラまで整えてしまう。この速度感にホンダは全く追いつけないと思う。実際、エンジンバイクの販売は厳しい状況になっており、ベトナム人の多くが次は電動バイクを考え始めているという。エンジンバイクを買っても数年後のリセールバリューは期待できない。ベトナム人からすれば財産が減ってしまうことを意味する。そら買わないワな。

同じようなことが東南アジア全域で始まると思う。ベトナム、タイ、マレーシア、インドネシア,インドあたりでバイクの電動化が始まると、楽観的に見てホンダのシェアは半減。妥当な目論見で3分の1くらいになってしまいそう。ホンダも急ぎおっとり刀でLFPの電動バイクを出してきたが、すでに乗り遅れた感が強い。少なくとも2年前にはハッキリ見えていた事象です。

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10 Responses to “東南アジアに於けるホンダの実用バイク覇権、どうやら終わりが見えてきたようだ”

  1. 富士山 より:

    これがイデオロギーで動き出した時のベトナム人の怖さ強さで、彼ら、中国人の「統制」とは違って「自ら目覚める」んですよね。スイッチが入る(笑)
    真面目な分、ある面日本人の怖さと割と近いんだと思います。ベトナム人のは信仰的、強迫観念的、被害者的で筋は通らないんですが。

    「自立」だと思うしかないですね。毎度なし崩しで恩知らずなのは彼らの宿業。ワンサイクルしたら割れるとは思いますが、その時に落穂拾いに行く感覚で繋いでおく位だと思います。

    それを仮に束ねられるのがイデオロギーだったと言う事ですね。バラバラの民。
    共産国は似た病理抱えてますね。大小。

    一方の資本主義も限度来てますが、、。自由と束縛と国民性と偶然、そして必然の方程式。

  2. natumenatuki より:

    ノーベル賞を受賞された北川先生の『無用の用』の言葉が今は重みが有りますね東大からノーベル賞が少ないのは秀才は無用の用を切り捨てる傾向があるのでしょう。LFP電池もしかりです。
    自動車会社の役員クラスは机上を離れて国沢さんの様に現地現物を肌で感ずるべきですね。

  3. アミーゴ5号リリボーン より:

    ホンダは、かつてトヨタが得意とした「二番煎じ」戦略で囲い込むしかなさそう。

    それにつけてもですよ、
    宗一郎さんが生み出したスーパーカブの精神を、ベトナムの皆さんは全面的に理解し受け入れてくれた。

    反面、夢追い社長が最も分かっていない訳で、なんか無性に腹が立ってきた!

    なんでこんな出来損ないのAIみたいなのが、ホンダの社長をやっとるの!?

  4. アミーゴ5号リリボーン より:

    追記です

    ビンファストの交換式バッテリーは、それなりに重いでしょう。交換作業はステーションの担当者が丁寧に行うにしても、交換で積み重なるバイク本体への経年負荷も相応かと。

    幸か不幸かホンダは交換式バッテリーでコケてるから、強み弱みは分かっているはず。

    だったら二番煎じなんかじゃなく、超高効率超低価格のインバーターを搭載して、固定式バッテリーの独自戦略で戦って欲しいと思ったりしました。

  5. 漆原渉 より:

    ホンダの電動製品は、どれもピンとハズレな物ばかりで、ちゃんとマーケティングしてるのかと。
    honda eも中途半端なモノを出して中途半端にフェードアウト。
    sonyとのアフィーラも時代遅れなモノ。
    hondaブランドでぺったんこな意味わからないEVとかも。

    一方でF1も続けるし、そこはフォーミュラEに参入して盛り上げるとか…

  6. 諸行無常 より:

    平家物語を思い出しますね
    世の中は移り変わって行きます
    固定観念に囚われて過去に縛られるのは愚かな事です
    臨機応変に立ち回らないとニッサンみたいになってしまいます
    サクラの中古価格が三菱のより20万以上も差が有るのはニッサンの信頼度を映しています
    個人的にはニッサンに次ぐ購買対象外になってしまいました
    デザインとEVのケーブルオプションした事で見切りを付けました
    トップがダメならクジラも座礁しますね

  7. フランス車が好き より:

    だいぶ前にGogoroが台湾で交換式バッテリーバイクを出して急速に普及しているのを見て慌てて似たようなコンセプトを出した割に、進化もしなけりゃ充電ステーションも最近になって個人利用が可能になったりとスピード感がないですよね。
    バッテリーも社会インフラだの共通規格だのそれらしいこと言ってますが、業界のトップランナーとして積極的に投資をして他が使わざる得ない状況まで勝負に出ればいいのにと思いますがやる気がないですね。
    ホンダに必要なのは既存事業を縮小して、新規事業に取り組んでる感を出して逃げることではなく、二輪王者のプライドをかけて、ビンファストを力でねじ伏せるような圧倒的な先行投資と現場主導のスピード感ではないでしょうか。
    EVに何千億円の投資をすると言っていますが、全方位に薄く広げて失敗した時の言い訳を作りやすいリスクヘッジ型経営なんでしょうし、ここだってところに集中するっていう判断はできないのでしょうね。
    経営者は部下が必要な情報をあげてこないから正しい判断ができなかったと言い、部下は部下で報告しちゃうと重箱の隅を突くっことしかしないし言わなければ指摘もできないから突っ込みやすく解決しやすいネタを準備して評価会で経営者様にご満足いただければいっかと。
    今のホンダを見ていると、イノベーションのジレンマ、コンサルのいいなり又はMBA信者のサラリーマン経営者、既存事業に必要な投資を絞って戦略なき配置転換、静かなる退職、こんなキーワードが浮かんできます。

    • 2662やす より:

      正に「フランス車が好き」さんがおっしゃる通り

      ホンダの現在の企業風土を変えないと立ち直りは無理

      きれい事に全てカムフラージュするホンダ企業体質~技術から広報まで。

      ホンダの現体質の具体的批判を、「ステマを信じてきたユーザー」、「ステマに迎合してきたメディア」が率先して実行するべきでしょう。忖度しない国沢さんのように。

  8. KUMA より:

    本田宗一郎さんから見れば、ベトナム自国企業でホンダに肩を並べ、それを追い越してくれるメーカーがやっと現れたことは、笑顔満点だと思います。
    ベトナムの人達が成長したのなら、その人達へもう一歩先の買う喜びを与えられるようなホンダ製品は何か、それを考えるのが次のホンダのミッションですね。
    単純に考えれば、スクーター1台で家族4人移動してきたベトナム人を考えると、軽自動車か超小型車でしょうか。
    電動バイクの設計自由度は高いので、ガソリンバイクの形を模倣しなくてもいいと思ってます。電動バイクならではの、かっこいい、乗りたくなるようなバイクを出せれば、復活の兆しはあるでしょうね。
    個人的には、今、カワサキのノスリスのような、カーゴバイクという自転車ジャンルに興味があり、そっちで攻めて欲しいですね。STREEKという日本人が設計したカーゴバイク、かっこいいので見てみて下さい。

  9. oku_yu- より:

    昨日までベトナムに行ってました。
    バイク規制は、ハノイのみとの事(現地在の息子談)
    ダナン、ホーチミンに行きましたが、見た目での電動バイクは、1割程度でした。

    車は、昨年より電動化=>ビンファースト製が増えましたね。
    特にタクシーは、見た目8割がビンファースト製です。
    個人の車は、電動化は、3割程かと。

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