東名道で全焼したエアロエース、以前も同じようなトラブルを起こしてました
東名道で高校のサッカー部員を乗せたバス(三菱ふそうのエアロエース)が全焼した。15年以上使っていたようなバスの火災は珍しくないものの、今回のように車齢2年で走行5万kmという新車のような車両が燃えたという話、あまり聞いたことがない。そもそも大きな修理はしていないだろうし、バス会社ならオイル点検など必ず行う。整備に問題あったと思いにくい。
バスに乗っていた人によれば何か壊れたような金属系の異音した後、スピード落ちて煙が充満したという。元気良い高校生と言うことで人的な被害なかったのは幸いだった。高齢者などたくさん乗っているバスだとどうなったことか。金属系の音を聞いたということからすれば、電装関係に起因する火災じゃなさそう。国交省のデータベースを調べてみたら、そっくりなケースが。
高速道路を走行中、後方から「ポン」という音がしてエンジン出力が低下したため車両を停止した。エンジンリッドを開けたところエンジン左奥に炎が上がっており、エンジンの一部を焼損した。調査の結果、スナップリングが稼働中に外れ、スナップリングがピストンとライナ間で摺動することでピストンに異常な荷重が加わり、ライナ摩耗から破損に至り、破片等でケースが破損し、エンジンオイル等が高温部品に触れ発火したと推定する。スナップリングが外れた原因は点検ミス等によるものと推定する。
2017年9月登録の車両でトラブル発生は2018年9月。走行距離6万6千kmとある。エンジンオイルが(上の記録のエンジンオイル等の等がナニを意味するのか全く解らない)、噴き出したということだから当然火災になります。ただ今回のように全焼するかとなれば、あまり例が無い。その他、年式浅いエアロエースで同じようにエンジンケース破損で燃えたケースは何件かある。
エアロエースのエンジンは7,7Lの381馬力
いずれにしろ三菱ふそうは燃えた原因を掴んでいたことだろう。違う原因で同じような事故が起きる可能性は極めて低い。もしスナップリングの外れなら、しかも点検ミスだというのなら、それなりの対策をしなければならない。航空機事故であれば整備方法まで改善させる。バス業界には厳しくチェックするメディアが無いし、私らだと担当外。果たして原因やいかに?
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