東風ホンダの『リンシーL』。超フル装備で260万円! 初代シビックのような元気さがステキ!
先日の中国取材は中国の動画メディアの依頼で、中国の東風ホンダが作った『リンシーL』というモデルに試乗するというものでした。ホンダの関係していると言うことで、日本人の評価も聞きたいと言うことなんだと思う。日本への導入は全く考えていないようだけれど、東風ホンダとしちゃぜひとも売りたいモデルという位置づけ。興味津々だ。
リンシーLは東風汽車のプラットフォームを使う。中国のカタログスペックだと航続距離520km。全長4830mm×全幅1845mmはシビックとアコードの中間くらい。車重1700kgはこのクラスの電気自動車として考えれば軽い。二回り小さいリーフで1680kgありますから。価格も260万円と頑張っている。デザインは日本車じゃやらないくらい尖ってる。
もちろん試乗してみました。先方がミニサーキットを用意してくれたのでガンガン走ってみた。印象は良い意味で「初代シビックですね!」。初めてクルマを買う人や若いユーザーにターゲットを絞っており、質感こそほどほどながら装備内容が豪華! 走りも硬めながら元気いっぱい。絶対的な動力性能や航続距離も十分確保出来ている。
ただ売れ行きは伸び悩んでいるそうな。理由を聞くと「この価格帯は数多くの競合車がいます。その中で埋もれてしまっています。ホンダというブランドを前面に出せば売れるかもしれません」。なるほどWebサイトを見てもホンダのイメージ皆無。中国に於けるホンダのビジネス、中国の人の誰もが言う通りヘタだと思う。全く解っていない?
ちなみに今回のメディア、先日騒ぎになったジーリーの仮ナンバー問題の時に日本へ行ったそうな。中国に戻って騒ぎになっていることを知り、ジーリーに事情説明とお詫び(中国サイドは違反だと知らなかったそうな)を出すよう強く言ったけれど、蹴られたという。「お詫びの文章を作るからジーリーでハンコ押せばいいようにします」と言っても受けなかったとのこと。
ジーリー傘下の『ジーカー』が日本進出するということながら、私は快く受け入れようとは思わない。
<おすすめ記事>
中国の紹介サイトは車とは思えないほどポップな感じですね!
中央の液晶ディスプレイはもうちょっと大きいほうがいいかな。ま、それでもエントリーカーBEVにも、横幅いっぱいの液晶と電子ミラーというのが流行りの中国っぽい。
こんな感じでリーフも出してくれたらあたらしい車なんだと思われたのになあと思います。
Zeekerは入ってきても苦戦するでしょうね。コンプライアンスもありますが、それなりの価格がするならそれこそアルファードPHEVのほうがいいもの…。
BYDもシールを買うならアルファードXのほうがリセールもあるし…。