東風汽車と日産の合弁企業であるヴェヌーシア、なかなか魅力的なクルマを作り始めた
シトロエンのような雰囲気を持つクルマは日産と東風汽車で立ち上げた『ヴェヌーシア』のVX-6という電気自動車だ。Webを見ると左上に日産のマークがあるものの、それを除けば日本車のイメージ無し。エクステリアデザインだけでなく、インテリアも価格もなかなか新しい。BYDや長城汽車、MGといった中国勢とガチで戦えるスペックを持つ。で、日本車クオリティ、か?
調べてみると日産のノウハウをつぎ込み、現地で開発したという。興味深いことに”日産の皇帝”は全く関与していないようだ。日産の良い面がしっかり出ている。というか政治的な足の引っ張り合いと、センスのない上層部がアレコレいらぬ口出しをして沈没しそうな日産本体も、キッチリ舵取りすればこんなクルマが作れるということ。いやいや魅力的です。
ちなみにヴェヌーシアが出した最初のモデルは初代リーフの兄弟車で、無様なデザインだった。このブランド、ダメかと思っていたら、いつの間にかVX-6のようなクルマを出せるまでになっていたから驚く。満充電航続距離520kmと十分。価格は305万円スタート。ほぼフル装備だ。BYDのATTO3より安い。日本に持ってきて日産で売ったら相当イケるんじゃなかろうか。
日産が生き延びるにはこういったクルマ作りを日産本体でもしなくちゃダメだと思う。最近の日産車は古いプラットフォームのクルマを高く売ろうとしている。リーフもアリヤも100万円の値上げ! エクストレイルやサクラ、セレナの値上げだってエグい。顧客の顔なんか見ていない。こうなればヴェヌーシアでクルマを開発し、世界で販売したらいい。かなり売れるだろう。
<おすすめ記事>
>最近の日産車は古いプラットフォームのクルマを高く売ろうとしている。リーフもアリヤも100万円の値上げ! エクストレイルやサクラ、セレナの値上げだってエグい。顧客の顔なんか見ていない。
サクラやノートの発売の頃までは日産は良い方向にいっていると思っていたのですが、一連のフルモデルチェンジが終わった後は、値上げでしか話題にならなくなりましたね。車は良いのにもったいないです。
>日産車は古いプラットフォームのクルマを高く売ろうとしている。
ほんとコレ。GTーRやスカイラインやZなんかプラットフォームから新設計にして完全な新型車なら高くともユーザーは納得いくんでしょうが骨董品を手直ししてボッタくりで売ってる。
今更ガソリン車専用のプラットフォームを作れとは言わないけどルノーのプラットフォームを使えばよいじゃない。
セレナなんかルーテシアベースで良いし、実用的で人気が有ったキューブの後継車種もルーテシアベースで作れば良いんじゃないかな?
マツダみたいに幅180cmオーバーはやりすぎだけど178cmくらいに抑えればユーザーも受け入れるでしょう。
こちらは、シトロエンのパックンぺろりんですね。でもこのクルマからは、開発陣の「自分達はこういうクルマを創りたい!」という思いを感じます。
最近AIのデザインをよく見かけるけど、やっぱりなんか違いますよね。ぱっと見はそれなりにいいけど、文字通り「仏作って魂入れず」というやつ。
そういえばホンダの夢追い社長が、何時ぞやデザインにAIを活用するって言ってたけど、まさに文字通りの経営ですものね。