池袋の暴走事故、求刑は禁固7年なのになぜ5年? 抜本的な交通対策を考える時だと思う

池袋の暴走事故、アクセルとブレーキを踏み間違えた結果、96km/hまで出ていたという。そして今でもクルマが悪かったと言い張っている。反省無し。なのに禁固7年の求刑に対し5年の判決となる理由が解らない。弁護士の皆さんは「相場」だというけれど、それって自分の過失を認めている場合であり、今回のように過失もしていないと言い張るなら7年でいい。

最高速違反の上限は10万円。簡易裁判だと10万円の上限が普通に出ている。弁護士が「仕事しましたね~!」と役割分担をしたということで「相場」という概念など出てくるのだろうか? 御存知の方いたら教えてください。それとも飯塚被告の情状酌量の余地が2年間分もあるということか? 全く相手にされなかったが、証人まで出して自分のミス無しを主張したのに!

こういった悲惨な事故を防ぐための1つの対策が、速度を抑えること。人身事故、30km/hを下回るとタイヤで轢かない限り”ほぼ“重篤な事故にならないという。実際、パリ市内全域で騒音対策&歩行者安全のため30km/h規制が始まった。日本でもクルマ嫌いを中心に30km/h規制すべきという声が出てきている。今やその気になれば30km/hの速度リミッターを強制的に掛けることも可能。

パリ市内全域で30km/h制限のニュース

F1はピットレーンの最高速を守るため、制限速度スイッチ使います。とりあえず30km/hの速度標識をカメラで読ませ(ナビ情報と合わせてもよい)、自動的にそれ以上出ないような仕組みを作ればいいだけ。マニュアルでカット出来るようにしておけば、自由バンザイの人も納得するだろう。その場合、制限速度違反したら10倍のペナルティを科すなどすればよかろう。

ただそれだけだと「移動手段」としてのクルマの効率を落とす。いわゆる「角を矯めて牛を殺す」になる。そこで都内の交差点など抜本的な対策をしたらいい。都内の渋滞を見ると、多くは右左折起因。「交差点を右折するクルマに引っかかり1台しか通過出来ない」とか「左折しようとしているが横断歩道の歩行者途切れず延々と待つ」みたいなケースです。

「片側2車線あるのに違法駐車車両にせき止められ渋滞」といったことも。さて。現在東京都内の平均移動速度は1時間あたり20km/h程度。例えば23区内の制限速度を(現実的には環状7号線の内側になる?)30km/hにするなら、交通対策で平均移動速度20km/hの実現を行政に義務付ければいい。いくらでも改良や対策は出来る。現在、全くやろうとしていないだけ。

電気自動車の時代になれば速度低いほど電気を喰わなくなる。2030年くらいを目標に抜本的な交通対策をしようという政治家や官僚は出てこないものだろうか?

<おすすめ記事>

コメントを残す

このページの先頭へ