決断力が問われている

昨日書いたiMiEVの件、様々なコメントを頂いた。巷間「未だ充電施設などインフラが整備できていないためフリートユーザーに限るのは当たり前」みたいな意見もあるようだけれど、こらもう根本的に間違ってる。不便だと考える人は、あえて高いお金を払ってまで電気自動車など買わんでしょう! 個人ユーザーでiMiEVを買おうとしている人は、ホントの意味でのサポーターです。

今回の不況、バブル経済の崩壊程度の規模であれば、今までと同じ考え方だって乗り切れると思う。けれどもし100年に1度だとすれば、抜本的な改革を行わなければなるまい。ゴーンさんは「現在の市場規模に戻るまで7年掛かる」と言っているようだが、決して大げさなハナシじゃないと私は考える。こんな時、自動車メーカーのTOPに要求されるのは、思い切った経営判断だろう。

その点、凄いのがトヨタだ。現行プリウスの継続生産をあっと言う間に決めるなど、出来ることなら何でもやるという構え。販売中のエンジン誌で徳大寺師匠も語っている内容、その通りだと深く納得する。どうやら日産やホンダも格安モデルの開発に着手した模様。だったらスバルあたりは軽自動車の廃止撤回を表明したっておかしくない。いろんな意味で経営陣の力量が試されてます。

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12 Responses to “決断力が問われている”

  1. しげ より:

    コメント欄が増えるというのは、三菱も注目されている証かも知れませんね。
    ただこれに関しては、私は性善説も好きですが、安全マージンは性悪説に則って考えるべきだと思うので、決められた営業区画内で活動するであろう法人向けのフリート販売に賛成です。
    そしてこの事は市販時の車体完成度が上がる助走期間としても捉えているので、前提として三菱は来年度以降早い時期に一般にもMⅰEVが行き渡るよう生産を増やすというのがあります。
    (10年度以降はPSAにもOEMする可能性があるので、今後も国内の期待に供給が間に合わないのであれば如何かと思います。)

  2. Ito より:

    iMiEVは個人的には一般ユーザーにも販売してほしかったです。もちろん商談はGT-Rみたいな感じでさまざまな商品特性を理解してもらったうえでの契約で、整備も特定のディーラーですることを約束する感じでいいと思います。実際、お金があるところにはお金ありますので、セカンドカーや法人車として意外と人気出て、長期納車待ちなんてこともありえたかもしれません(実際そうなると少量生産なのでパンクしてしまうのかもしれませんが)。ネット社会なので、個人ユーザーがいろいろインプレして、良い意味での宣伝効果も期待できたかもしれません。もうひとつ不運なのがガソリン価格ですね。去年の夏までは一気にEVの波が来ていましたが、最近はマスコミもほとんど触れず、巷での話題性もなくなってしまいました。
    EVはともかく、これからの苦境を乗り切るためには販売方針を変えていかなくてはならないと思います。プリウスみたいな車は当然重要ですし、EVもラインナップされる必要があるでしょう。
    トヨタなどが一昨年頃まで空前の利益を上げていましたが、円安とアメリカにおける審査の甘いローンによって実態経済以上の車が売れていたからです。しかし、二度とアメリカはそのような買い方はしてくれないでしょう。しばらくは円安も期待できません。となると、販売の主軸を他へ移す戦略が重要です。国内へ移そうにも高い車買ってくれる車好きはいないし、買い替えサイクルも伸びている。となると、新興国需要を掘り起こすしか無いと思うのです。意外と今回の世界不況から最初に抜け出すのは新興国だったりするかもしれません。そうなると、国沢さんの言われるように、低価格車の戦略が重要になるのはそのとおりだと思います。今度は我々の国のような先進国の体力が戻ってきた頃に、EV等のエコカーがしっかりスタンバイできていないといけない。国内を見ると、しばらくは従来の車を安売りするくらいしか方法が無い気がします。ハイブリッドも高価格車と、インサイトや値下げ後のプリウスのような低価格車では想像以上に明暗が分かれてくる気がします。

  3. ZZMG より:

    こんにちは。
    >>現行プリウスの継続生産をあっと言う間に決めるなど、出来ることなら何でもやるという構え。
    でもこれって結構怖いことだと思います。車が文化として成熟してしまい進化の必要性が無くなった証明だとしたら。いわばメーカ自らが生産する中古車みたいなもの。そうなっては新車の必要性が無くなってしまう。
    私にはトヨタがパンドラの箱を開けてしまったとしか思えません。

  4. 匿名 より:

    でも現行プリウスの継続生産且つ、格安バージョンの発表がホンダの新ハイブリッドの当て馬の為だけであれば、結構エグイっすね。

  5. SUPER7 より:

    現行プリウスの継続は、トヨタが格安なハイブリットを市場に展開するまで
    インサイトのユーザーを増やさないためにぶつけるためだと思います。
    それに、車が文化として成熟したわけでなく、
    運転する楽しみから動けば良いという考えになってきたからでしょう。
    拘りでなく、ただ動けば良いんですから安いほうを選ぶのは当然じゃないでしょうか?

  6.   より:

    スバルの軽自動車再参入は無駄だと思いますよ。
    ホンダでさえ(FMCでコストダウンが目立つ)ライフの生産を調整してるくらいですし、軽自動車に関してはスズキ・ダイハツ以外のメーカーは商売にならないですよ(笑)

  7. G35X より:

    トヨタの決断もすごいがホンダも背に腹は代えられなかったのかF1から撤退、NSXもS2000も止め「エンジンのホンダ」のイメージもかなぐり捨てた。若者のデートカーの時代は懐かしい思い出、今や二極化で自分の地位や財力を車で誇示したい人はドイツ車、生活のため車を必要としている人は機能と価格で車を選ぶ。ホンダもそれに対応しようとしている。クラリティーなど触媒に白金を使う限り実用性は皆無。PR目的で少数泳がしておき、リチュームイオン電池が安くなれば、燃料電池の代わりにこれをはめ込めば、即プラグインEVの出来上がり。政府は有り余っている深夜電気エネルギーの使用の奨励策を積極的に取るべき。石油の消費と二酸化炭素の排出を低減できる。EVが出てくるまで、ほとんどの自動車使用目的は軽で十分。「いつかはクラウン」なんて言う消費者心理はもうない。

  8. しろひげ より:

    市場に高級志向がなくなった時点で、
    利益の上げ方を根本的に考え直さないといけない
    ということでしょうか?

  9. Q太郎 より:

    ホンダのハイブリッドをマツダ、三菱に供給という事はないですかね?
    もちろんそのままでは無理かもしれませんが、技術という形でも。
    せめて数を売らないとトヨタにいつまでも勝てないと思います。
    それに二社とも走りにこだわりのあるメーカーなので、ホンダ式ハイブリッドとは親和性がいい気がします。
    三菱の軽もホンダと手を組んだほうがいいのでは?
    確かに企業文化が全然違うでしょうけど、単独で本気のスズキやダイハツに勝てるわけがない。

  10. 匿名 より:

    スバルですが、現行レガシィを年次改良して、継続販売という選択肢はないのでしょうか?普通の人が買える良いクルマの筆頭だったのに。
    このご時世に車幅1800の次期モデルって買う人いるんでしょうか?

  11.   より:

    >普通の人が買える良いクルマの筆頭だったのに。
    アネシスをどうぞ。
    乗るとわかりますが、現行レガシィより上回るところがけっこう多いですよ。
    ターボなどスバリストにわかりやすい飛び道具は無いですが。

  12. 麿 より:

    車好きの子供や若者が減ってきている事、馬力があって速い車が疎まれつつある事、自動車に対する大衆心理が「走る悦び」を与えてくれるものから、「単なる移動手段」に変わりつつある事など、車に興味ない人から見れば、ハイブリッド、ディーゼル、電気、軽なんてどうでもいいことなんでしょうねえ。なんか悲しいっす。その内スポーツカーも全部“電動”になっちゃうんでしょうねえ。かっこいい排気音もMp4演出でアクセル開度と
    ともに聞こえて来るみたいな。うーん。
     

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