燃料電池じゃなく水素をガソリンや軽油と同じ燃料として使うエンジンの開発が動き始めた
ここにきて世界的な規模で水素を燃焼させるエンジンを見直す動きになっている。日本でも三菱重工が小型船舶やトラックなどに使える6気筒460馬力の水素エンジンを市販前提で開発に着手。こう書くと「水素なら燃料電池で使うべきでは?」と思うかもしれないが、発電や船舶など一定の回転数をキープするような使い方をするエンジンなら燃料電池と熱効率は大差ないという。
というのも直近の10年で内燃機関(ピストンエンジン)の熱効率が大幅に向上。一昔前まで30%と言われていたガソリンエンジンすら50%も見えてきた。エンジンを発電機の駆動用として使うと熱効率の良い回転数&負荷で運用出来る。加えてトラックのような「働くクルマ」であれば生涯で200万kmくらい走るのだけれど、燃料電池だとそこまで長い寿命は確保出来ない。
また、電池の高性能化と低コスト化は日進月歩のイキオイ。性能上がり、同時進行でコストダウンしていく。現時点ではMIRAIクラスの車両なら燃料電池の方が航続距離や充填時間など優勢ながら、10年すると全固体電池なんか出てきちゃって並ばれる。ということで小さいモビリティは電気に。大きいモビリティについちゃ水素エンジンが急速に台頭してきたのだった。
水素社会=燃料電池だと考えていたけれど、水素エンジンや火力発電所の燃料を水素にするような動きが徐々に大きくなってきている。「燃料電池を勝手に応援」してきた私としちゃMIRAIにロールケージ組んでモンテカルロラリーの前走車として走らせ派手に存在感をアピールしようと思っていた次第(WRCのプロモーターに打診すると来るなら大歓迎すると言われました~)。
2015年はリンデの移動式水素充填車がありました
「じゃやるか!」と気合い入れて調べたら欧州には現在移動式の水素充填車が無いそうな。前回より水素事情は悪くなっている模様。どうやらMIRAI買っただけのショッパイ燃料電池応援団になりそう。覚悟していた多額の出費&時間が不要になったため、ヨメさんニコニコしてますが。次に水素でお祭りするなら水素エンジン車出た時か? ちなみに新型MIRAIはいいクルマですよ~!
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