現代自動車のリコール
アメリカで現代自動車が大規模なリコールを出した。私は届け出たリコールについてあまり書かない。すでに対応済みだからだ。しかし今回のケース、少しばかり違う。どうやらあまり反省していないようなのだ。特に酷いのが韓国のメディア。大きな問題だと思うのに、深刻なトラブルだと考えていないように思える。
上のリンクの記事を見て頂きたく。リコールの内容はストップランプスイッチ。このスイッチ、ブレーキ踏んだ時に繋がり、ストップランプを点けたりする。しかしストップランプスイッチの役割はストップランプだけじゃない。PレンジからDレンジに入れるときのロック解除や、キーをオンにした時に必要な手順でもあります。
最も恐ろしいのはクルーズコントロールと関係する機能だ。クルコンをセットした場合、解除の方法は三つのみ。クルコンのマスタースイッチをオフにするか、クルコンのキャンセルボタンを押すか、ブレーキ踏むか、だ。時間的な余裕あれば前の二つを使える。しかし緊急に減速させようとなったらブレーキ踏むのみ。
先行車の急ブレーキや割り込みをされた時などをイメージして欲しい。ブレーキ踏んでも解除されず、アクセルを開けるという制御になってしまう。共踏みした時の「ブレーキオーバーライド」さえ付いていればブレーキが勝つようになっているものの、それだってタイムラグある。緊急時の1秒近い空走は決定的と言ってよかろう。
韓国のメディアにはそういった危機感が全くなし。おそらく「危険」という認識すら無いんだと思う。破竹の進撃を続けてきた韓国ながら、ここにきて地力の低さを感じさせる。日本の苦労はムダじゃなく、キチンとノウハウになってます。何より韓国には警鐘を鳴らしてくれる自動車メディアが育っていないように思う。
そういった点で少し不安なのが三菱自動車。週末に三菱自動車の関係者と話をしたけれど「トラブルが出る電池は解っている。対応すれば大丈夫」と楽観的だった。もしかしたら本当に危機感が薄いのかな、と感じた次第。今回の件、一般メディアに攻めらないためなんだろう。その後の情報を出していない。
・ECOカーアジアは「フィスカー、電池炎上事故により破綻へ」
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リコールはあくまで、消費者保護の観点に基づき判断すべきなので、ライバル社の揚げ足とりや全然関係ないこじつけに、利用する物ではないですょね。プリウス&レクサスフロアマットの件の時なんか…(ToT)言いたい事は、色々有りますが、どんな車でもその他工業製品でも、不具合は起こり得る事です。冷静に消費者に情報を伝え、予断を挟むことなく粛々とリコールが行われる事が、大事です。綺麗な言葉使いで表現すると、こんな感じかな…(`Δ´)でも、運転する側や歩行者等の安全が第一なので、我々もマスコミも役所も、そしてメーカーもしっかりした認識を今一度、肝に命じたいですね。追伸、三菱自動車の皆様は今一番大変ですが、急がば回れじゃないですが、慌てず対応すれば、信頼に繋がると信じて、頑張って下さい!( ̄- ̄)ゞ