石油/原発利権、三菱商事の海上風力撤退で太る。自動車産業は独自で2050年カーボンニュートラルへ!

三菱商事が海上風力発電の入札で提示した金額は、当時から「絶対実現不可能でしょ!」と言われていたほど低く、他の業者からすれば「これじゃビジネスモデルにならない!」となり、皆さん風力発電から撤退してしまった。今になって三菱商事は「採算取れないから事業継続断念」だって。石油/原発利権からすれば将来性がある再生可能エネルギー消え、バンザイ万歳banzaiである。

風力も中国に負ける   写真/中国之声 

三菱商事は国に極めて近い企業だからして「やったな!」と言う人も多い。「海上風力発電で500億円もの損失を出している。三菱商事も被害者だ」とそれっぽいことを言う人もいる。一方、三菱商事は石油関連で毎年2000億円規模の利益を利益を上げているだけで無く、1兆円を超えるエーソン・エナジー・マネジメント(石油関連企業)の買収計画などすすめてます。

このあたりは自動車産業が立ち入れない領域。自動車業界は独自で生き残り策を考えるしかない。と言っても何度か書いてきている通り、自動車を走らせるエネルギーは電気が最も効率良い。安価でインフラ構築が容易と言うだけでなく、不安定な再生能可能エネルギーのバッファとして有用。プラグイン状態で駐車しておけば余った電力を貯め、足りなくなったら供給出来ます。

2050年のカーボンニュートラル後のエネルギーだけれど、航空機は液体燃料でしか運用出来ない。水素や電気はエネルギー密度低くて無理。食用油などから作るSAF中心になるだろう。現在、軽油を使っている小型船舶に代表されるフネはSAFを作った時に出てくるHVO(水素化処理植物油)などになると思う。建設機械が電気と代替燃料のボーダーになりそう。

トヨタはソルガムでエタノール作りを模索。ベストカーの記事へ

自動車は2050年時点で電気になる可能性が90%だと考える。2030~2050年の移行期についていえば、いくつかの代替燃料が出てくる可能性ある。ここ1年くらいで一番可能性あるのは人や動物が食べない植物を使ったエタノールや、水素などから合成するメタノールといったアルコール燃料という流れになってきた。エタノールをガソリンに20%混ぜたE20で二酸化炭素排出量は20%減です。

ここにきて再生可能エネルギーで余った電力を使い電気分解で水素作ってメタノール合成するというアプローチなど有力視されてきた。メタノールなら水素として貯めるより簡単だし、運ぶことだって出来る。加えてエタノールもメタノールも2050年以降にカーボンニュートラル燃料として使えるため、技術開発はどんどんすすめたらいいと考えます。

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1 Responses to “石油/原発利権、三菱商事の海上風力撤退で太る。自動車産業は独自で2050年カーボンニュートラルへ!”

  1. アミーゴ5号リリボーン より:

    とかく、似非セレブ(本質は自分本位)が似非大義(本質はその場しのぎ)を言って、会社も自治体も文化も産業も政治も社会も衰退させてしまう今日この頃。

    そんな世知辛い世の中ですが、トヨタの将来に向けた取り組みは、どうしておいらのハートに刺さるのかしら?

    やっぱり真っ当な大義があるからだと、トヨタのe燃料の取組みを見て、シミジミ実感します。

    それにモロコシと映っているおっちゃんは、このモロコシ施設の社長じゃないですよ。ジャイアンですよ、トヨタのメカを統括する副社長ですよ! 

    「おいおい、モロコシの出来はどうだい?」「おおっ、成果がでてきたな!」「土壌や水、環境への影響は?」「どうしたらもっとアルコールを抽出できるかの?」「搾りかすも資源やで!」「背が高いから、夏は日差しを遮る防陽林(そんなのあったっけ?)にもなるんじゃない?」なんて話が妄想できちゃいましたよ。

    このおっちゃんの記念写真からは、トヨタが未来のモビリティの多様化をはかり、エンジン産業と地球環境の両立を図ろうとしている信念が伺えます。

    過大解釈し過ぎ?褒め過ぎかしら?
    でもおいらには心底そう思えるし、心底応援したいと思います!

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