私らのような仕事をしていてもタイヤの本格的な評価をする機会ほぼない。今回ネオバをジックリ!
私らのような仕事をしていてもジックリとタイヤを評価する機会ってあまりない。せいぜいサーキットを走るとか、タイヤメーカーのテストコースで味見する程度。今までの私の経験だと確実に紹介できるのは、メディア対抗レースで使っている『POTENZA Adrenalin RE004』とMIRAIやリーフで競技に出るときに履いた『ADVAN A052』くらいだったりする。
アドレナリンは絶対的なグリップより耐久性を含むオールラウンド性能を重視したスポーツタイヤで、しっかりしたステアリングフィールを持ちながら、十分なグリップ力やウエット性能を持つ。052は「Sタイヤ」と呼ばれる競技用タイヤに限りなく近いグリップ性能を持つ優れたタイヤながら、減りという点でもスポーツタイヤとSタイヤの中間くらい。
普通のクルマに履かせて通勤やお買い物に使うというイメージじゃありません。ということで今回しっかり『ADVAN NEOVA AD09』を味わってみました。ラリー用ということでドライの舗装から、超ウエットまで様々な路面を全開走行含め試せた。結論から書くと、素晴らしくバランスの良いスポーツタイヤでした。どんな路面でもコントローラブルであり、グリップ力も高い。
一番の「凄いね!」は冷間時のウエットグリップ。Sタイヤなどは熱が入ってくるまでグリップしないため、最初すごく滑る。暖まってくると「キタキタ~!」というくらい食いつくようになるのだった。ネオバは最初から相当グリップするし、粘る。「つるん!」といっちゃう感じがない。それでいてドライ路面ではSタイヤに近い。ケース剛性高く、ステアリングフィール良し!
後でWebをチェックしてみたら、半分ドライ用。半分がウエットを意識したパターンになっている。また、賑やかな音を出すSタイヤと全く違い、静かだ。リエゾン中、普通のタイヤと勘違いするほど。ケース剛性無いとグニャグニャ感が出てしまうスポーツモデルやドイツ車などのタイヤを考えているならショッピングリストの最初に入れる価値あります。
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一昔前は、タイヤ銘柄の乗り比べは、クルマ雑誌の大きなネタでした。夏タイヤと冬タイヤで年2回は、賑々しく比較されてました。
パソコンやテレビ等でもそうですが、黎明期は機種や世代毎に性能差が大きいから、消費者としても情報を求めます。ある程度市場が成熟すると、性能は松竹梅のクラス分けと値段、あとはブランドとデザインで決めるようになります。
タイヤも市場が成熟したため、同じ基準が当てはまるようになったのだと認識しております。
とはいうものの、松竹梅の性能差がどれほどのものなのかは、是非とも知りたいところ。
メーカーさん、自社タイヤの松竹梅・性能比較を、定期的にクルマメディアでやってもらえないかしらん。
本種子とはちとズレがあるものの、アフターマーケットで買うタイヤと新車装着のタイヤとの差に興味があります。
燃費、操安性、静粛性を高めるため、ベース車に合わせたタイヤの開発もあり、それが新車装着のタイヤだと。
アフターマーケットで買うことになっても、近い銘柄を選ぶ意義があったり、選ぶべきでしょうか。