税金払っていない人ほど「補助金なんか出すな!」。勝手に怒っててください
電気自動車の補助金について書くと、必ず「税金を使うな!」というワケワカランことを言う輩が沸いてくる。特に中国車や韓国車について厳しい。大丈夫! あんたの税金なんか使ってないですから。BYDのATTO3という440万円の電気自動車、補助金が85万円出る。ウチ、40万円は消費税分。残り45万円になる。440万円のクルマを買う人の年間所得税は多い。
納税した分から払い戻して貰っているイメージ。つまりクルマを買わず、所得税をほとんど払っていない人より所得税を45万円以上多く納付しているなら、納税額は変わらないということになる。45万円以上多く払っていたら、むしろ納税額多い。しかも電気自動車の普及は我が国にとってボランティアでもある。御存知の通り二酸化炭素の排出量を減らすのは国際公約だ。
移動手段から二酸化炭素を減らそうとすれば再生可能エネルギーで発電した電力使う電気自動車しかない。2023年時点で再生可能エネルギーじゃなくても、2030年時点で国がキチンとエネルギー戦略を整えてくれれば二酸化炭素の排出量を減らせます。総合して考えると、補助金出しても電気自動車を増やすことは日本全体にとってプラスなのだった。
ガソリンの補助金に文句言う輩が多い。なるほど現在のシステムだと補助金がどこに行っているのか不明。おそらく石油元売りが大笑いしているのだろう。されど補助金自体は当然だと思うし、クルマに乗らない人から文句言われる筋合い無し! そもそもガソリン1リッターあたり60円以上の税金が掛かっている。35円の補助金出ていた時だって納税してます。
こう書くと「納税額が減る」と思う人が出てくる。今後我が国の人口は減る一方だ。当然ながら政府や役所も規模を縮小していかなければならない。納税額が減ったら縮小均衡策を行う好機だと思う。この機会に交通量の少ない道路は管理費掛からないよう整理統合。不要なインフラの見直しを行えば、いっくらでも出てくることだろう。自動車関連の補助金は胸を張って使いましょう!
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補助金は悪くないと思う反面、ご丁寧に輸入車にまで付ける必要はないと思う。
しかしながら、日本も海外で商売しているため、報復を喰らってしまっては元も子もない。ここはグッと我慢我慢。
もっとも日本のEV本格普及は、日本特有のハイトワゴンと商用バンの軽自動車から始まっています。そのためハイトワゴンと軽規格が、事実上の参入障壁になりますネ。
私は「税金使うな」とは考えてませんし「もらえる補助金はどんどん堂々ともらうべき」派です。
何といっても国沢さんの仰る通り元々は我々が納めた税金ですから「還付を受けて何が悪い」とも思います。
まぁEV補助金についても思うところはありますが、ワタシ的には「補助金追加してもちょっと買えない&買う気はあまりしない」のでどっちでも良いです(笑)
ガソリン補助金は「そんなチマチマセコイコトやるよりさっさとトリガー引いて税金下げろ」ではあります。
ただ補助金は麻薬みたいなモノで常習性があり、それが切れたら「やっていけなくなる」種類のものだと考えています。
EV補助金なんかが最たるもので「いつまでアテにしてるんや」ですね。
つまり買う側は良いとして、EVに限らず売る側がいつまでもアテにしているといざ(補助金が)なくなった際に当然売れなくなるワケで、結果その市場が崩壊する可能性もあるわけです。
その意味で補助金ってのは市場原理に手を突っ込む罪作りな制度であるが故にカンフル剤としては良いけれど慢性的にダラダラと続けるもんじゃないですね。
僕も、要らない道路はなくしてその土地を売却するなりして公的資金源にすればいいのに、とよく思います。しかし現実には要らない道路は道路のまんまで、道路は新しく増えるのに。なんでですか?
うーん、補助金は難しいので。
役人やってた私は、補助金行政が時の権力者の意向裁量に左右されがちなのを、嫌というほど見てきました。
EVの新車を買える層は、経済的に余裕のある方々ですよね?
金持ち優遇とは言わないが、余りEV車普及に資していない気もするのですが、政策効果はどうなのでしょうか?