マツダ、中国で販売されるCX-50のパワーユニットはハリアーと同じハイブリッドらしい

マツダが中国市場で厳しいという情報は何回か紹介してきた。2022年の販売台数は新型コロナ禍で落ちた2021年より42%も落ちた10万8千台。2023年といえば1~6月まで対前年同期比47%ダウンの3万2千台。年間7万台くらいになりそう。2018年は32万台ほど売ったことを考えれば4分の1以下になってしまっている。中国市場、箱根駅伝風に表現すると「大ブレーキ」だ。

CX-30EV

手は打ってきた。2021年6月には「今や中国市場は電気自動車無しじゃやっていけない」ということでCX-30EVという中国専用車を発売したものの、2年間で600台少々しか売れない。夏前にマツダ3をマイナーチェンジ。何と! 240万円から180万円へ25%(60万円)も値下げした。そして上海モーターショーで伝家の宝刀「CX-50」を登場させ、今のところ健闘しているようだ。

6月はCx-50だけで4000台ほどを売り、マツダ全体で年間9万台が見えている。やはりCX-50の商品力は強いと思う。そして間もなくハイブリッドを投入。驚いたことにパワーユニット全体をトヨタから供給してもらうようだ。アクセラの時はトヨタのハイブリッドとマツダのエンジンを組み合わせた。けれどCX-50はエンジンまでトヨタだと言われてます。

CX-50は毛籠さんのプロシェクトです

確かにアクセラのハイブリッドはCX-30EVのように売れなかった。完全な赤字プロジェクトである。ということから今回居抜きでハリアーなどに搭載されているトヨタのハイブリッドを使うということなんだろう。CX-50ハイブリッドが順調に売れたら年間販売台数10万台も見えてくるかもしれません。その間に電気自動車の開発を急げば何とかなるか?

私は日本の自動車メーカーにとって中国市場はオワコンだと思っている。ただ急激に販売台数を落とすと撤退時に手ひどいダメージを喰らう。マツダでいえば長安汽車との合弁工場なども只同然で引き渡さなければならないことになる。実際、三菱自動車は打つ手無く、全てを失って中国から撤退することになるだろう。トヨタは縮小均衡策を取った、と思う。

マツダ、撤退するにしても上手に縮小均衡していけば長安汽車と一緒に投資した工場だってしっかり評価額が出て換金できる。今後投資こそしないだろうけれ、出来れば少し盛り返し、少規模の縮小を繰り返すことでダメージを最小限に済ませられることだろう。その際、少量で良いから高価なモデルを販売し続けられるようなクルマ作りが出来たら200点です。

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2 Responses to “マツダ、中国で販売されるCX-50のパワーユニットはハリアーと同じハイブリッドらしい”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    アメリカにはビッグ3、GM、フォード、テスラがあります。テスラは除くとして、無数にあった自動車メーカーはGm,フォードのブランド名としてのみ残っています。
    スバルとマツダはトヨタの中の1ブランドとして、または仕向け地がかぶらないように展開して、残ることになるのではと思っています。
    ものすごくざっくり言って、SUVなら角ばったデザインはRAV4を、丸みを帯びたデザインはハリアーをベースに、表面だけを変え、中身はHEVでもEVでも量産効果を稼ぐために同じとするしかないでしょう。
    否定されるかもしれませんが、日産・三菱組でHEVなのがエクストレイル,phevなのがアウトランダーと言うのが現実です。
    MX-30のR-Exがマツダを支えられるとは思えないし、CX-50もBEVや中国のNEVではないからいつかは造れなくなります。
    マツダとスバルは電池をパナから調達すると言っていますが、旧世代かつ汎用タイプのバッテリーようなので、トヨタのボトムレンジのBEVを代わりに開発してるんじゃないでしょうか。

  2. 反日非国民 より:

    汚染水、処理水騒動で、日本車の中国での販売には逆風です。
    「日本頑張れ✊、中国に負けるな❗」と応援してくれる米国、欧州、韓国勢もしたたかです。
    日本車の市場を奪っておいて、澄ました顔して言われそうです。
    「大変だったね、やはり中国とは賢く付き合わないとな」と。

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