縮小均衡が今年のテーマ?
今回の不景気に対する自動車メーカーの動きを見ていると、どうやら縮小均衡を狙っているように見える。つまり「長い期間の景気低迷を覚悟し、会社の規模を小さくしようとしている」ということです。確かに会社の規模を小さくすれば、台数売れなくても利益出ます。
各社揃って工場や車種の再編に取り組んでいる。スズキは長年の悲願だった3リッター級の乗用車を休止。新工場立ち上げの凍結も続出しており、トヨタだけでロシアとタイ、いすゞと共同の北海道ディーゼル工場、富士重工とのFRスポーツ用の群馬工場といった具合。車種の開発中止だって少なくない。
正規社員すら厳しい。2009年度は好況の流れを受け、各社フルに理系の新卒を取った。縮小均衡となれば多過ぎ。もしかすると通常なら2〜3ヶ月の工場研修を1年以上に延ばすかもしれない。その方が派遣会社使った時のレーバーコストより安いからだ。当然ながら2010年の新卒は大氷河期になる可能性大。
現在社員の人もリストラの対象にならないよう、知恵を絞るときです。残業が無くなったとか、ボーナス減るなんて贅沢を言える状況じゃありません。
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副作用が心配です。商用車も含めれば、日本の自動車メーカーは10社を超えます。おそらく更なる縮小均衡、縮小再生産を招くと思います。ここまでくると国家としての産業政策の問題なのではないでしょうか。
国の経済規模が国際的にも縮小している中で、公務員の人件費も縮小均衡するべきです!
小さな経済に大きな金の掛かる政府は要らないと思います!