自動ブレーキ評価。レクサス疑問だらけ
JNCAPが自動ブレーキの試験結果を発表した。採点&評価方法は大いに問題感じるものの、試験動画価値あり。私のイメージより全般的に性能低かったです。例えばレーザーをセンサーにしてる車種は全て25km/h未満で激突! 30km/hなら止まれる車種もあるかと思いきや、全滅だった。
例えばハスラーは30km/hからの試験で3回の平均衝突速度16,8km/h。動画見ると思いきりブツかってる。ムーブなんか25km/hでも止まれず、30km/hは平均24,7km/hで5km/hしか落とせない。ホンダは30km/hだと稼働せず。ヴェゼルにいたっちゃ20km/hで衝突してます。
レーザー式の自動ブレーキは気休め程度しか無いということを改めて認識させられた。困ったことに私らのテストだとダイハツなど初速25km/hは高い確率で止まれたのに。いずれにしろレーザー式の自動ブレーキについちゃ早い時期に大幅な性能アップするか、他のセンサーにするか、だ。
日産が普及を始めた単眼カメラ式の自動ブレーキながら、確実に止まれるのは25km/hまででした。私は40km/hくらいまで止まれると評価していたが、今後訂正します。ただ50km/hで稼働しているし、十分にブレーキ掛ければ止まるタイミングで警告音と警告灯を出せている。
レーダーも35km/hで全滅。ホンダとマツダは30km/hで停止出来たモノの、35km/hだと衝突。アウトランダーは25km/hで衝突。厳しかったのがトヨタで、20km/hまでテストせず。25km/hで衝突しているため、20km/h前後でしか止まれないということです。トヨタのシステム、やっぱりダメ。
という状況からすれば、他を相手にしないくらいダントツの性能を見せたのがスバル全車とスカイラインである。本来なら30km/hまでしか対応していないと公表されているアイサイト2のフォレスターとXVすら、45km/hなら100%です。50km/hも高い確率で止まれることを実証した。
50km/hというスペック持つアイサイト3のレヴィーグについちゃ、なぜか50km/hまでしかテストしてくれず。当然の如く50km/hなんか余裕。同じく60km/hというスペックを公表しているスカイラインも50km/hまでしかテストしておらず、これまた余裕。ライバルを全く相手にしない性能だ。
疑問だらけがレクサスの3車種である。満点だと評価されているLS460は圧倒的にブレーキタイミングが早い。こんな早いタイミングでブレーキ掛ければ止まって当たり前。これじゃ緊急ブレーキというよりアダプティブクルコンだ。早いタイミングでブレーキ掛けて満点の評価方法はおかしい。
ISも20km/h以上でしか試験を行っていないだけで無く、45km/h以上の試験していない。こういうデータを見ると、45km/hで作動しなかったんだと推測するしかありません。さらに25km/hで衝突してます。高級車を買う人は社会的な責任大きい。こんな性能の自動ブレーキだとキビシイ。
NXやいかに? 全ての衝突試験動画のウチ、NXの50km/hだけ夜なのだ。加えて45km/hの1回目のデータは全く減速していないのに△評価。JNCAPの公表データを見る限り、JNCAP側がレクサスに対して甘いか、レクサスの強引なプッシュなのか不明ながら、不公平感非常に大きい。
レクサスの最初の理念は「高いけれど良いクルマを作る」だったハズ。なのに今や性能は二の次。お金でメディアを操作しようとしている姑息なブランドになってしまった。ブランドとは、徹底的に技術を追求するスバルであり、スカイラインの姿勢だと思う。次回、輸入車もテストして欲しい。
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