自動車アセス
日本の自動車アセス『JNCAP』の最新情報が公表された。新しい衝突モードを取り入れたワケじゃないから、当然の如く好成績ばかり。ドングリの背比べになっちゃったためだろう(自動車事故対策センターの天下り役人もアホじゃないないのでマンネリなのは解っている。いや、それを続けられるのはオタンコか?)。
何と! 新しい試験方法じゃなく、新しい「褒め方」を考えてきたのだった。大笑いです。しかも新しい褒め方で優秀な成績を残そうとすれば、試験速度でちょうど良い潰れ方じゃなくちゃならない。例えば64km/hのオフセット衝突の場合、少し余裕を持たせ70km/hでも座屈しないボディを作ろうとしよう。するとどうか?
64km/hで衝突させたら基準は満たすものの、少し大きめの衝撃Gを出してしまう。さらに厳しいのがフルラップ衝突。当然の如く硬いボディになるため、これまた基準を満たしても大きい衝撃Gが出る。つまり丈夫に作ったら褒めてもらえないのだった。こういった評価方法、読者諸兄はいかが考えるだろう。
オーバーラップ率を30%に減らすと、40%を考え柔らかく作ったボディの変型量は大きくなってしまう。スモールオーバーラップなんかやったら、トンデモないことになってしまう。あえてオフセット率が変化すれば危険になるボディを作らせ、そいつを表彰するなんておかしいと思わないのだろうか?
だったらアメリカと違う30%のスモールオーバーラップを取り入れるとか(予算がないなら国交省の認定や世界で行われる40%オフセットを止め、JNCAPだけ30%にしてもいい)、有意義なデータなど取ったらいかがか? いずれにしろJNCAPの評価だと、どのクルマが良いのか全くワカランです。
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さすがは天下り役人の発想ですね。昔はエンジン出力の馬力規制を「メーカーの自主規制」と言ってはばからなかった人たちの考えそうな手腕ですナ。馬っ鹿みたい!
意味不明。手段と目的が完全に逆になってます。というか国内仕様の国産車をスモールオーバーラップに対応させないための陰謀か? とすら思えます。
こんな国交省のバカ共の考えた評価メーカーなど、全国内メーカーが完全無視して有名無実化させてフェードアウトさせちまえ!(笑)。
PS:先週の日曜日、仕事でクルマ走らせてると何とフェラーリを2台も見ました!(←田舎ですから(笑))。1台は黒い355でしたがもう1台が何と赤いカリフォルニア!(←繰り返しますが田舎ですから(笑))。HVもいいですがやっぱり一度は乗ってみたいです!