自動車メディアにとって最大の試練の時期! どうやって生き延びるか?

こらもう「あるある」なんだけれど、人のことは批評するものの、あんたどうなのと言われたら厳しかったりする。現在進行形で危機感満点なのが自動車メディアです。次々と新型車出てくれば、安泰。紹介記事や試乗レポート、比較記事で盛り上がる。20年前はⅠ年間で30車種以上の新型車あったので、毎月2~3車種取り上げ、試乗レポートやって比較テストすれば回った。

メルセデスの試乗会、10年以上行ってないが収入に影響なし

しかし! 今や新型車なんかほとんど出ない。一昔前なら小さい扱いだったマイナーチェンジや、”ほぼ”無視されていた年次改良すら主役級の扱いになる。年次改良だと変更点は小さいため、ライターの表現力勝負になる(笑)。いずれにしろ盛り上がらないです。クルマ好きも情報に飢えているらしく、日本で売らないモデルの記事まで人気。とはいえ全体的に厳しい。

いつまでこんな状況か? もはやエンジン車は新開発しても売れないからメーカーもやらない。ハイブリッド車だって既存のモデルのフルモデルチェンジで、現在使っているパワーユニットを採用するため大きな進化無し。電気自動車は本格的に普及する前の踊り場だから新型車無し。モータースポーツの記事を上げても悲しいことにアクセス数は驚くほど少ない。

タイトルにある通り、自動車メディアにとって最大の試練となっている。私は自分でWebをやっているため、他のWebメディアがどのくらいのアクセス数なのかよ~く解る。そして自分の収入から、Webメディアの広告収入も推測出来る。多くは専属の編集者を2人配しただけで赤字になると思う。おそらく赤字覚悟で頑張っている。素直に「頑張って!」と思う。

やはり豊富な経験や知見のあるプロのメディアがないと、案件か単なる誹謗中傷の記事ばかりになってしまうだろう。一方、既存のメディアも広告を取りたいためメーカーに対し忖度ばかりになる。これ、読者から信用されません。そんなこんなで自動車メディアは存続の危機を迎えてます。健全なメディアの存在こそユーザーの利益になると思うけれど、資本主義ってドライだ。

私はもう員数外になっているため(笑)、声を掛けてくれるメーカーも限られる。特にインポーターの圧力は100%気にしていないので交流皆無。ヨイショしてくれない人と付き合わないという姿勢、ある意味潔いです。否定しない。ただ自分の思う通りにならない人は切っていくという政治家と同じく縮小均衡にならざるを得まい。忖度したらメディアじゃなくアドバタイジングだ。

次世代をどうやって引き継ぐか悩んでます。

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10 Responses to “自動車メディアにとって最大の試練の時期! どうやって生き延びるか?”

  1. ヤッシー より:

    初めて書き込みます。新型車やマイナーチェンジのネット記事を読んでいると、あれ、日本のことじゃないって途中で気づくことが結構あります。アジアや車種によっては南米のこともあり、日本の動向を予測する記事ならまだしも、どこの出来事かワザと分かりにくく書いてあるように感じたときは、残念な気持ちになります。ライターさんも大変なんですね。

  2. アミーゴ5号リボーン より:

    盛者必衰とはよく言ったもので、今や書店でもクルマ雑誌のスペースはは縮小の一途。

    初代ソアラから我が人生とともに歩んできた「モーターファン別冊すべて本」も、とうとう買わなくなってしまいました。能書きと忖度ばかりでつまらんもんで。。。

    悪いことばかりではなく、末娘が「クルマを運転したい」と言い出しまして、「新しいレンタカーよりも、お父さんのボロクルマ(ネオってます)の方が運転が楽しい」とか語っております。

    バーチャル全盛の世の中ですが、やっぱりリアルを一番大事にしたいと思う今日このごろです。

  3. natumenatuki より:

    次世代の自動車評論家に受け継ぐのは難しい時代となりました。しかしながら国沢さんの様に、裏付けエビデンスの有る方以外は、すべて淘汰されると思います。
    モータマガジンからCGへと、小林彰太郎命(いのち)で生きてきた私の時代も、今は昔ですね。(本田宗一郎さんも、世界一熱心な彰太郎信者だったと考えられます。)今は、国沢さんの信者の自動車経営者の方々が、より良い車を作る事を祈念いたします。

  4. ハマナデレク より:

    ひとくちにメディアと言っても色々ありますよね。先日の某中国車の仮ナンバーの件は良いリトマス試験紙になったかと。
    CARTOP→試乗会に行ってはみたけど論外。二日目行かなくてよかった。(流石は中谷さん)
    ベストカー→試乗会、グレーかなとは思ったがその場ではメーカーの言い分を信じてしまった。後から裏取りしたところほぼ黒でした。ごめんなさい。反省しました。もう悪い人とは付き合いません。
    日経新聞、AUTOCAR(同じ記事なのでライターの持込み?)→国産?時代は中国車でしょ。
    親分→試乗会に呼んだらその場で都合の悪い事を指摘されるので、そもそも呼ばれない。

  5. ハチロク より:

    そもそもメーカー忖度記事は今に始まった事でも無く、小林彰太郎氏は忖度したく無いが為にカーグラフィックを興した。
    カーグラフィック以外にも、忖度記事を書かない評論家はいつの時代も、いらっしゃいます。 
    これからの時代も、本物の読者がいるうちは、本物の評論家も居続けます。
    だって本物の皆様、今更ヨイショ記事書けないでしょ。

  6. 猫まんま より:

    メーカーに忖度しないと昔から言ってたニューモデルマガジンXですが記憶にあるのは20年くらい前の記事で「ゴーン会長は嫁の経営する店に日産の資金を入れてる」とかいろいろ言っていましたがその当時は根拠も無いことを言ってるかなと思ってたんですが実際にゴーン会長は国外逃走して事実だったんだなぁと今更ながら思います。
    でもその当時は全く話題にならなかったんですよね。
    まあ「LS460の材料費は¥250万円だから¥250万円で売れとか」トンデモ理論もテンコ盛りでそういうところが信用されなかったんでしょうね。
    企業が材料費で売るわけが無いでしょうにね。ちなみに私は印刷関係だったので「ニューモデルマガジンXは紙代とインク代で¥50円くらいだから¥50円で売れ」と手紙送ったら無視されました。

  7. やまうらこうじ より:

    三代目プリウスをオイラが乗っていた時のこと。アイスバーンでブレーキが可笑しっかった時にレポートした記憶あります。大型二種免許を持っていて、バスもプロレベルで運転できます。今の自家用はProboxのFF。4wdはダメですよと、読者にアドバイス出来る力あります。バブリーな親方とは合わないかもしれませんが、一度使っていただいて、レポートをあげてみたいです。視点が貧乏で、ニーズなんか無いでしょうね。

  8. トヨタ車ユーザー より:

    間違いだらけの~で自動車バイヤーズガイド≒自動車メディアの話題が載ったことがあり、そこでは新車・中古車を欲しいと思った人はバイヤーズガイドを2,3回連続で買って読み、車種が決まったり車購入をすると買うのを止める…と書いてあります。バイヤーズガイドとしては車を買うためのものですから、買うことができたらいったんそこで終わり、買い続けてもらうにはそれ以外の自動車にまつわる情報で引き付ける必要があると思います。

    しかし「車を買うこと」以外のニッチな情報はムックなどの形態で売っています。技術を取り上げるMotorFunイラストレーテッド、古い車の専門誌(オールド〇イマ―)、スーパーGTの解説が載っているモータースポーツ誌です。DVDマガジン(ビデオオプション等)もあります。
    テクノロジーは新しいものもあれば過去を掘り出すこともありますし、古い車もメンテやオーナーの話が載っておりネタは尽きません。スーパーGT・F1・ラリーの情報が掲載される専門誌は車の技術解説や戦果、レーサーの葛藤なども書いてあり興味深いです。
    いずれもニッチなもので、誌面にして売れるのかなと思われるけれど、深掘りして載っているので、それなりの価格でも買って読んでいます。

    自動車メディアのなかで、専門誌的なものは売れている(知人も買っている)ので、バイヤーズガイドに分類される(ベストカー、カートップなど)はそれに負けない企画や情報をそろえる必要があると思います。

  9. 天秤君 より:

    言われてみれば、車雑誌買わなくなって長いですね。自動車評論家、4年に一度のモデルチェンジを散々ディスってたけど、今思うと楽しかったな。

    ただ、YouTuberも、忖度のかたまりだから気をつけないと。忖度無いことを売りにしている人が、スポンサーのインチキ商品推薦してガッカリしました。

  10. トヨタ車ユーザー より:

    たびたびすみません。
    雑誌形態のバイヤーズガイド、各社の車をそろえることができるなら、コンシューマーレポートのようなダイナミクスのテストをやってみたらいかがでしょう。
    マツダのCTOに向かって言ったみたいに「負けないというなら貸してみろ」です。
    どのバイヤースガイドも重箱の隅をつつくようなミニバンの広さや燃費テスト・ドライブの感想ばかりです。そこに差を付けたいならこれです、予算のないweb媒体にはできない。
    N-BOXvsスペーシア、トール・ライズvsソリオなど。
    ハイスピードでダブルレーンチェンジをやって見せたら、あっという間にあっと驚く結果がでて、力を入れた・抜いたメーカーの暴露(あるいは代弁)と真実を消費者に見せることができるでしょう。

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