自動車諸税

地方に行くと「1時間に1本しか列車が走らないのに立体交差」だったり、交通量ほとんど無いのに立派な歩道付き幅広2車線の道が出来てたりする。明らかにムダと思えるトンネルや橋だって、日本全国いくらだってあります。一方、未だ貧弱な道路事情の地域も少なくない。こういった状況を見ると「道路行政はデタラメ」だとしか思えぬ。

このところ「道路特定財源」が毎日ニュースとして取り上げられるものの「使うか使わないか」ばかり論議されており、使い方に対する意見は皆無に近い。「どういった道路をどういった基準で作るか」という点こそ最も重要なのに……。しかも国民の関心は低い。現状からガソリン諸税や重量税を上げようという話じゃないため、強い関心を持たないようなのだ。

夕張市の場合、破綻に至った最大の要因は「住民が市の予算に対し関心を持たなかった」からだと思う。いや、持っている人も居たろう。けれど多数派は無関心である。自動車関係以外のジャーナリスト達と話をすると、皆さん進行中の社会問題に接し「歯がゆい思いをする」と言う。問題提起しても読者が付いてこないそうな。

今回は自動車関連の税制だけに、私も歯がゆい。というか今の日本で問題意識を持っていたら、腹が立つことばかり。興味深いことに低迷している自動車メーカーの人に言ったら「ウチも同じような状況です」。夕張市みたいな状況にならないと大多数の人は現状認識出来ないのかもしれません。これ、自分自身にも言い聞かせています。

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1 Responses to “自動車諸税”

  1. 貸し店舗 より:

    夕張市の財政

    夕張市の財政問題は、やばいですね。

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