自工会、国に自動車税の是正要望書を提出。ヘタするとクルマ好き大増税になっちゃう可能性大!

自工会が国に「自動車関連税をシンプルにして消費税と重量税だけにして欲しい」という要望書を出した。現在国の税収の8%が自動車関連の租税だという。けっこうな納税額だろうと思っていたけれど、税収117兆のウチ、9兆円も負担してるとは思ってもおらず。自動車に乗っているヒトはお金持ちなので、打ち出の小槌感覚なんだろう。実際、文句言わずいっくらでも払う。

ここで問題となるのは、税収の総額だ。現在負担している9兆円のウチ、燃料課税が半分。つまり走行距離の短いサンデードライバーや、趣味のクルマなど複数所有しているヒトは、燃料課税分を支払わなくてOK。したがって自動車関連の租税額が4兆5千億円になるなら今と変わらないことになる。けれど「9兆円は変えられません。それを消費税と重量税にしてください」となったらどうか。

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サンデードライバーや複数所有のヒトは1台あたりの税金が大幅に上がることになる。えいやっで計算してみると、軽自動車で5万円。2リッター級ミニバンで10万円といったイメージか。もちろん電気自動車やPHVに乗っている人も、実質的に原油を備蓄したりする費用分を負担させられることになる。当然ながら9兆円に含まれていない高速道路/有料道路料金はそのまんまだ。

自工会が原油利権や原発利権と同じくらい議員に対する強い影響力を持つなら、総額負担半額も可能だろう。されど自動車企業の政治力なんか皆無に近い。原油利権からすれば赤子の手をひねるようなもの。おそらく要望書も換骨奪胎にされ「電気自動車は道路補修の負担をしなくていいのか!」を開き直られ、実質増税になる予感しかしない。自動車ユーザーはお金持ちだから問題ない?

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