自衛隊ヘリコプター事故、あの業界は忖度の泥沼です。メインローターの脱落くらいしか考えられない
自衛隊のヘリコプター事故、専門家と称する人たちがたくさん出てきて解説するけれど、皆さん原因不明だと繰り返すのみ。民間機の事故ならとにかく、あの業界は忖度の泥沼みたいなものだからして、最後まで詳細は分からないかもしれません。ただ自衛隊のヘリコプター、私の家の上も入間基地の航路になっているため、墜ちてきたら少しイヤな感じ。しかも今回、安全な場所に不時着出来ず突如墜ちている。人ごとではありません。
写真/東京愛ランドシャトル
自衛隊のV107やベル204といった特殊な機体から、伊豆七島や座間味の島を飛んでいる定期便、少し豪華なチャーターヘリなど10機種くらいに、悪天候やアクロバット飛行など様々な状況で乗った経験を持つが、皆さんが考えているよりヘリコプターって圧倒的に安全である。台風で大風が吹き荒れる日など「大丈夫か?」と大いに不安だったものの、同じような状況で乗った固定翼機よりはるかに安定していた。
パイロットの経験値さえ高ければ全く不安無し! だからこそアメリカ大統領だってヘリで移動しているほど(海兵隊の機体なので乗機はマーリン1というコールサイン)。今回墜ちたUH60JAという機体はヘリの中でも最も安全性が高いと評価されている。それぞれ別系統の燃料系や制御系を持つタービンエンジンを2基搭載しており、1基止まっても安全に着陸可能。そもそも2基とも止まってもオートローテーション機能で降りられる。
オートローテーションは100m以上の高度があればエンジン停止してもソフトランディング出来るシステムで、ヘリの免許を所得する時に必ず練習する。自衛隊機のパイロットともなれば、何の問題も無くソフトランディング出来ることだろう。したがって常識的に考えたらUH60JAがあんな落ち方をすることなど考えられない。だからこそ「内部から爆発した」とか「近海を航行していた中国艦艇が」みたいな話も出てくるのだった。
韓国軍マリオンの事故 写真/中央日報
じゃ普通に飛んでいるヘリが突如コントロール不能になって墜落することなどないのか? 今までの事故を分析していくと、けっこう多い。原因と言えば”ほぼ”メインローターの脱落です。自衛隊機では2018年に巡航中のAH64D(アパッチ)が佐賀でメインローターが1枚外れて墜落している。1996年にはリムパックに参加していたSH60Jのメインローターが1枚脱落する事故を起こしてます。いずれも整備を受けた直後の事故。
今回の機体も整備を受けた直後と言われている。私の認識だと民間のヘリは重整備を受けた後は通常運行に使わず一定時間の試験フライトをするのだけれど自衛隊の内規は知らない。飛行中、何らかの理由でメインローターが脱落したら、いかに腕利きのパイロットでも対応しようがありません。そして即座に墜落し、着水も激しかったことは容易に予想できる。民間機のメインローター脱落事故はほとんど聞かない(テールローター脱落事故はある)。
自動車評論家でもこのくらいの推測は出来る。専門家の皆さんのさらなる解説を希望します。とにかく家の上に落ちてきたら困ります。
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機体が回収されて詳しく分かってくると思います。
熊本から飛んできた機体との話も有り整備不良の可能性も低い様に思いますが、何にせよ沢山の命が失われており
これを教訓に同じ様な事故のない様に祈るばかりです。
地元漁師さんが「手伝いましょうか?」と打診したら「関係者以外結構です」としたと国沢さんの記事でありました。
ひょっとしてメインローター外れて墜落したことを隠したかった?
そういえば民家に自衛隊のヘリコプターが垂直落下したということがありましたね。
小学生の女の子が一人で留守番していたとか。
女の子は九死に一生を得ましたが、パイロット2人は亡くなったはず。
あれも整備直後のメインローターが外れたと後に発表がありました。
再発防止ってどうなった?と世論から詰められないようにこんな秘密主義っぽくなった?
そういえば三菱重工製のuh60 シリーズはメインローターハブだったかどこかの耐久性に問題があるみたいな噂を聞いたことがあるけどまさか…