角田選手、シートを失ったものの、2026年のレッドブルはおそらく悲惨な状況になると思う

何度か書いてきた通り角田選手がレッドブルのシートを失った。リザーブドライバーという位置づけながら、レッドブルのようなTOPチームでレギュラーだった選手が25歳という若さでリザーブになるのは珍しい。いろんな意味でマネージメントミスだったと思う。レッドブルが2025年一杯でホンダのパワーユニットを失うと決まったタイミングで可能性を探るべきでした。

とはいえレッドブルの2026年は厳しい厳しい状況になると思う。ホンダのパワーユニット供給終了を受け、フォード組んだレッドブルパワートレインズを立ち上げる。開発の近況についちゃ秘密裏で行われているためか全く解らない。ただ現代のF1に使われるパワーユニットは2026年から若干簡素化されるとはいえ、当然のことながら世界最高レベル。そう簡単ではない。

2026年のレギューレションを見ると、1.6リッターV6エンジンの出力は750馬力(リッターあたり470馬力!)から545馬力に引き下げられる一方、モーターが163馬力から475馬力に上がる。予選時の理論上の最大システム出力という点からすれば1020馬力になるワケ。当然ながら電力マネージメントの重要度は大きくなる。レッドブルパワートレインにとってハードル高い。

特にレース時に連続して出せる出力は、いかにキッチリ回生エネルギーを蓄えられるで勝負付く。車体側も天才エイドリアン・ニューウェイを失った。今のレッドブルのデザイナー陣が全く新しい車体レギュレーションに合わせ込んで来るの、難しいと思う。1月26日から始まる2026年プレシーズンテストで明らかになるだろう。2026年シーズンは全く読めずワクワクします。

<おすすめ記事>

4 Responses to “角田選手、シートを失ったものの、2026年のレッドブルはおそらく悲惨な状況になると思う”

  1. よしこ より:

    本当に残念です。
    昨年から今年にかけて複数のチームからオファーや打診があったとのこと、結果論かもしれませんがその時点で移籍を考えたほうがよかったと思います。
    事情がどうであれ、F1は結果が全て。ましてレッドブルは非情にも簡単にドライバーを切るチーム。そこにこだわるより、格下のチームでもいいから正ドライバーとしてレースに出続けることを優先してほしかったです。

  2. 師走になりました。 より:

    便利に使い回した挙句の末、幽閉・飼い殺しですか。
    日本GPで角田選手がレッドブルレーシングに昇格するまでごく普通のトップチームの一つだと思っていました。
    ガスリーやアルボンが今は話せないけど…、って語っていたのがよく理解出来た2ndドライバーへの信じられない程の醜い扱い。
    ペレスもマシンの優位性が失われてからは
    苦労してたんだろうなと、今は感じています。
    文句も不平も言わず与えられたキメラマシンで角田選手は良く頑張っていたと思います。レースドライバーの座は失いましたが、
    絶対王者フェルスタッペンのチームメイトとしてほぼ一年間データを共有出来た経験は、
    とても大きな財産・糧になりましたね。
    来年はアストンマーチンホンダのアロンソを応援する事に決めました。

  3. KUMA より:

    まずは角田選手にお疲れ様でしたと伝えたいですね。結果こそ伴いませんしたが、チャンピョンチームで奮闘し、いろいろ感動させてもらえました。去年まではスルーしていた、フリープラクティスで一喜一憂することにもなり、魔のセカンドシート、茨の道を進む姿は見て、嬉しさも辛さも受け入れること、これこそがファン冥利だと思っています。(調子良いときだけファンを自称する輩とは違うのですよ)
    といっても、最後のアブダビGPの勇姿は期待しています。映画F1のように翼の生えた走りを期待してます。そして、最後の最後に念願の表彰台も・・・。

    角田選手の今後のキャリアは、幸か不幸かホンダが握っていると思います。2014年の時と同様、PUに差が出てくると思うので、そこでホンダPUが高評価を得て、2027年採用チームが出てくれば、角田選手の復活も見えてくるかなと思います。可能性高いのはフェラーリPUのハースか、もしくは、RB&フォードのレーシングブルズか。
    本当は、ホンダに頼らず、角田選手の実力で引く手数多になってほしいところですが。

    あと、これはどこに期待していいかわかりませんが、有料のCS放送・ネット中継になってしまったので、F1ファンの年齢層が大分高齢化してしまったと感じています。F1のチケットも大分高くなってしまいました。中高生が眠い目をこすりつつ、ワクワクしながらF1レースを見る世の中が再来することを期待してます。

  4. ぬりあ より:

    まさに仰る通りの展開になりましたね。他から声掛かるのは目に見えているのでホンダとの交渉材料としてリザーブで飼い殺したいレッドブルと、浪人は避けたい角田くん側マネジメントとの利害が一致してしまったようにも見えます。とはいえトップチームの正ドライバーを務めた実績は何物にも代えがたいのではないでしょうか。裏を返せば声をかけてくれるアテはあるということ。臥薪嘗胆、どっしり構えていただいて、次のどんでん返しを期待したいところです。

KUMA へ返信する

このページの先頭へ