超順調なホンダジェット、一回り大きい『エシュロン』の初飛行を2026年と発表
ホンダジェットが順調に伸びている。最初の8人乗りモデルは依然として絶好調! 作りきれないくらい売れているようだ。JMSではモックアップを展示するという。おそらく乗れるようにするだろうが、間違いなく「超狭き門」になることだろう。そんなホンダジェット、一回り大きなモデルを開発していることは公表していたのだけれど、いよいよ具体的になってきた。
プライベートジェットでは圧倒的なコスパを持つ
まず機種名は「エシュロン」とな! 日本のヒコウキ好きだとエシュロン=編隊飛行というイメージ。戦闘機などが飛ぶ基本パターンですね。ホンダジェットの「エシュロン」はカッコ良い言葉の魂の他、燃費の良さを示しているようだ。動物ギョウカイでエシュロンと言えば雁行(鳥の雁)。渡り鳥の編隊飛行を示す。下の動画はエシュロンについて説明している。
翼端に出来る乱流が後ろを飛ぶ鳥の翼端抵抗を減らすようだ。ヒコウキでここまで近づくと乱流でコントロール出来なくなるため禁じ手です。閑話休題。エシュロン、乗員1名+ペイロード4人だと4860kmという航続距離を持つ。ニューヨークからロスまでの大陸横断が4000kmなので、エシュロンならアメリカ大陸内であればどこにでもノンストップで飛んでいける。
東京ベースだとバンコク(4800km)までは行きが厳しそう
同じクラスのビジネスジェットより20%も燃費いいという。さらに驚くのが833km/hという最大巡航速度。B737やA320と同等! 最大運用高度の14300mもプライベートジェットの性能として考えるとぶっちぎり! B767の最大運用高度が13100mですから。多少荒れた天候でも14000mまで上がれば逃げられる。積乱雲が発達するアメリカでは大いに役立つスペックだ。
機体はホンダジェットをストレッチしている。興味深いのがエンジンだ。さすがにホンダジェット用ではパワー不足。そこでロールスロイス系のウィリアムスFJ44-4を使う。重量は300kgしかないのに推力3600ポンド。ホンダジェット用のHF120が重量211kgで2095ポンド。重さ当たりの出力はFJ44-4の方が大きい。まぁ乗れる機会はないと思うけれど頑張って欲しい!
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ホンダジェットの方ですが、先日、地元の空港で見ることができました。
チャーター機としてののサービスもあるようで、それでこちらに来ていたようです。https://www.jalba.co.jp/news/pdf/hondajet202308.pdf
チャーターであっても普通の人には手が出せない値段なのですが、一度乗ってみたいですね。