車々間通信?
ITS世界会議が始まった。どうやら自動運転と700MHz帯の電波使った車々間通信ばかりのようだ。加えて出展されている技術は、すでに発表されているモノか、実用化するとしても5年以上先になるような基礎研究ばかり。そらそうだ。一番気になる1〜3年先くらいの市販予定技術についちゃ隠すでしょう。
しかも自動運転は国交省マターなので「イキナリ高速道路で始める」という技術的にも安全性でも高いハードルを設定されているため、すぐにどうこうってモンじゃなし。その間、欧州勢は10km/hの完全追随機能からスタートし、ノウハウを貯め込み、徐々に高い速度域に移っていくことだろう。
700MHz
は総務省マター。「せっかく使えるようにしたのだからキッチリ天下り先を作ってくださいね」。なにしろ相手側に700MHzの送受信機が無いと全く機能し
ない。加えて解放したのに皆さん全く使ってくれないという状況。自動車メーカーに「上手く使ってくれませんかね」という圧力を掛けてきている。
困ったことに国交省も総務省も井戸の中にしか興味の無いカエル。本来なら経産省あたりが日本の国益を考え、今後必要になってくる技術に付いちゃ海外と調整して磨いていかなければならない。でもナワバリを超えることは難しいのだった。ちなみに経産省は電気自動車分野で少し世界を見ています。
ただ興味深くて有用な将来技術も必ず発表されている。全部を見ないと解らないし、個別の分科会とかで発表され、どんな製品になるのか隠した上で紹介されるため、個人のジャーナリストじゃ追い切れない。おそらく全体像を掴めない。終わった後、専門分野毎に個別取材をするしかありません。
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