輸入車の紹介&試乗記事、ネットではほとんど読まれない。ボート業界も同じだと思うのだけれど

あまり知られていないことながら『ENGINE.web』といった輸入車系のネット媒体を除けば、輸入車の紹介や試乗レポートを出したって驚くほどアクセス数が少ない。頑張って国産車の10分の1といったイメージ。もはや輸入車は普通の人にとって手が届かなくなってきたんだと思う。未だに輸入車に憧れているメディアの皆さんも少なからずにいますけど。

日本ボートオブザイヤーのWebへ

ボートオブザイヤーの選考委員をやらせて頂いている。本日はボートショー会場で表彰式を行った。大賞を受賞したのはウェイクボード用の『センチュリオンボートFe22』というフネ。良い波を作るという。オプション含むと3637万円である。クルマでいえばモーガンのような”その道の通”が選ぶようなフネです。日本ボートオブザイヤー、カーオブザイヤーと少し方向性違う。

スズキ S-17

翻って私が好きなフネは、みんなで遊べるリーズナブルな入門艇です。釣りしたり運河巡りしたりお花見したり。いろんな人にフネの楽しさを紹介したいと思っている。上のスズキのフネは17フィートのエンジン付きで345万4千円。このくらいの価格なら、釣り好きは考えるんじゃなかろうか。でも儲からない。そらそうだ。今やフネの売れ筋は4000万円~3億円くらい。

フネ業界の皆さん「軽自動車20台売るよりロールスロイスやフェラーリ1台だね」と考えるワケ。当然ですね。なぜそうなるかといえば、いわゆる「スタートアップ」が少ないからだ。このままだとフネ業界も高齢化と共に縮小しちゃう‥‥と思っていたら、今回興味深いフネを見つけた。上は『SEA STORM』というスタートアップのフネ。高性能でリーズナブルです。

我が国でも『ミニタグ』(上のフネ)というスタートアップが出てきた。そろそろフネ業界も新しい風が入ってきていいんじゃなかろうか。もちろんロールスロイスやフェラーリは必要ながら、裾野の広さあっての高額車。私が軽自動車でラリーやっているのもそんな思いです。来年のボートオブザイヤーは大賞こそ取れないかもしれないが、手の届くフネを勧誘したい。

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