輸入車縮小均衡へ?
輸入車が厳しい。
2008年6月度の販売台数を見ると、新型Cクラスなどの導入で有利なハズのベンツさえ対前年比92,2%。高い評価を得ている燃費の良いTSI+DSGをラインナップするVWで88,3%。BMW77%といったデータ。
ドイツ勢はユーロ高にも関わらず頑張った価格を付けているのに……。ボルボやプジョー、ポルシェ、フォード、アルファロメオなど月販200〜1000台というセカンドグループを見ると、軒並み台数を落としてしまってます(200台以下はカンペキに趣味の世界なので、魅力的なクルマ出れば伸びる)。
輸入車商売の特長は「従来通りの考え方」を連綿と続けていること。もちろん今までのようなクルマ好きが消えることなどないし、輸入車業界の人とクルマの話をしていると楽しい。でも新しさ無し。抜本的な省燃費技術がある程度安価に出てこない限り、縮小均衡を図るしかなくなると思う。
当然ながらインポーターにも責任あります。一昔前までは「クルマの魅力」を全面に出していたけれど、今や「いかに差別化するか」がテーマになっちゃってますから。日本の文化を忘れ、アタマの中まで欧米化しちゃったんだと思う。参考までに書いておくと、燃費良くリーズナブルなVWのTSI+DSG路線は需要に供給が全く追いつかず、今や納期伸びる一方とのこと。
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