速度リミッター解除

厳罰化の流れ、飲酒の次は速度違反になりそうな雰囲気になってきた。御存知の通り危険運転致死傷罪を見ると「速度違反」も含まれる。実際、当初100km以上の速度オーバーが対象になっていたものの、このところ30km程度の速度オーバーで起訴されたケースも。注意すべきは、180kmの速度リミッターを解除している車両だ。事故に関連した場合「悪意ある」と見なされ、危険運転致死傷罪適用の”根拠”とされる可能性大。確かに180kmの速度リミッターをカットしている人間を、冷徹な目で評価すれば「無法者」。何度も書いてきた通り、危険運転致死傷罪の罪は重い。というかキツく罰するための法律だからして、ほとんど情状は酌量されず、適用となれば15年以上という感じ。恨みを持って人を殺しても情状が酌量され15年程度の刑で済むことを考えれば重い(個人的には殺人罪が軽すぎると思う)。世の中の判断基準というのは刻々と変化していく。今まで問題なかったコンピューターチューンも、突如「極悪」になる、ということです。

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10 Responses to “速度リミッター解除”

  1. ryota より:

    そもそも180kmのリミッターっを解除する人って何の為にそうするのでしょうか?アウトバーンのない日本の何処で180km以上出して走るのでしょうか?

  2. Shin より:

    こんばんは。いつも楽しみに拝見しています。
    まずryotaさんへお返事。
    >アウトバーンのない日本の何処で180km以上出して走るのでしょうか?
    出せるところでいつなんどきでも(笑)。えぇ、いろんなところにあります。
    そもそも論を言うなら、どうして時速100kmが上限とされている国で、リミッターはそれをはるかに上回っているか、あなた自身の頭でお考えになってはどうですか? さらに言えば、輸入車にはどうしてリミッターがない、あるいはさらに速い速度のリミッターがついたままなのに、日本を走ることが許されているか。
    いろんなものが見えてくると思いますよ。
    あと、nobuさん。
    おっしゃることはよくわかります。きっと同じような考えをなさっている方だと思います。
    最初の書き込みの件ですが、僕はどっちかというと逆に、そういう事態を許してはならないという意図を込めて、淡々と「そういう状況になりそうだ」と“事実”を書かれただけのように取りました。いつものように国沢さんらしい皮肉っぽい筆致でね(笑)。
    ここで書きだすと止まらないのでやめておきますが、おっしゃる航空機の件もまさにそうですけど、乗り物関係の技術の進歩は“スピード”という形でもっともよく目に見えますし、それは本来、我々にメリットをもたらすはずです。
    時速100kmという制限に、本来的に“なにか確固たる”意味があるのか?、本当はよく考えるべきだと思っていますが(なにも、いきなりアウトバーンみたいにしろとは言ってません)、日本はすべての法律や規制がいったんできると、100年だろうと変える気はない社会ですからね。

  3. クワトロ主査 より:

    道公法上、100km/hが上限のところ180でリミッターが設定されている、ということは、
    100〜180は運転者の心のリミッターに委ねられたグレーゾーンということだろう。
    それにも飽き足らず、180kmのリミッターを解除する人は、一体何をしたいのだろうか。
    大枚はたいて買った車の、持てる力を全て発揮したい?
    分からなくもないが、理想は、GTRのようにナビ連動でサーキットのみカット、というシステムだろう。
    リミッター解除しているは、公道では心のリミッターをきちんと作動させられる良識ある人ばかり、だと信じたい…
    ちなみに、航空機等を比較に出しているが、航空機も新幹線も訓練されたパイロットが操るものである。
    (誰でも取れる)免許さえ持っていれば運転できる自動車と一緒に論じることは無理がある。

  4. Shin より:

    >リミッター解除しているは、公道では心のリミッターをきちんと作動させられる良識ある人ばかり、だと信じたい…
    そ、それはリミッター解除してるかどうかに関わらず、疑問な人が町中をたくさん走っているのでは?
    と素直に、素朴に思います。
    リミッター解除してる人の方が、ある種の意識は高くて安全である。
    ・・・と思いたかったりします(笑)。

  5. 通りすがり より:

    では、自動車免許の取得のあり方に問題は無いですか?
    自動車は凶器としていつでも変貌可能なものですよ?
    この国沢さんに論評に関しては、奥が深いです。
    スピード=悪 ではないと私は考えます。無論、法のもとに
    ですが。時は金なりという言葉もあります。

  6. 通りすがり より:

    上記は私、通りすがりのコメントです。Shin様のコメント
    ではありません。操作を間違ってしまいました。Shin様
    本当に申し訳ありませんでした。

  7. Shin より:

    >通りすがりさん
    えっと・・・(^^ゞ
    なにをどういう理由で僕に謝られているのか、いまひとつわからないのですが?(汗
    とにかく気にしていませんので、お気遣いなく。
    実はきょう、雪の中をクルマを運転していて、ふと「これは生き方の問題だ」って思わされました。
    ここにこのまま続けるのもなんなんで、あとで自分のところで書こうと思ってますので、お時間と興味のある方はどうぞ♪
    かいつまんで言うと、180キロ以上出したいかどうかに関係なく、その車の性能を御上に決められたくはない、ということです。
    御上が決めたことをそのままなんの疑問もなく受け入れて生きて行けるかどうかの違いですね。そういうのって“一事が万事”で、そういう人なのだと思ったりしますね。
    ・・・これだと誤解されそうな書き方だな(笑)。

  8. ツカ より:

    公道しか走らないのなら、罰金や免停になるリスクを犯してまでそんなことすることないじゃん、と素直に思いますが。リミッター解除している友人によれば、180km以上出したことはめったにないって。捕まるのも怖いけど、今ガソリン高いのに180以上出すとガソリンがすぐ無くなっちゃっうからだって(笑)。

  9. タケゾウ より:

    「リミッター解除が悪意として認定される」という表現についてです。
    おそらく、国沢さんがおっしゃりたいのは、それが「危険運転」の有無を判断する場面で、不利な状況証拠にされるということだと思われます。
    確かに、「危険運転」があったかは、当時の具体的状況に照らして、「科学的・客観的」に判断されねばなりません。リミッターの有無ではなく、現実に危険が生じていたのかが問題なのです。
    そうでなければ、「思い込み」による捜査で、必ず「冤罪」の問題が発生します。
    国沢さんは、警察の交通取締には、かなり厳しい意見をお持ちですから、これに対する批判として述べられているのでしょう。

  10. 真鍋清 より:

    速度リミッターと聞いて、レクサスGS450hやクラウンハイブリッドを筆頭とするトヨタ製高出力ハイブリッド車のリミッター解除が際立って困難で、未だに解除システムが発売されていない件、国沢さんもお気づきでしょうか。
    しかしそれでいて、ブログ上ではこれら各車のリミッターカットを行ったケースが何件か報告されている点、どこか法というもののparadoxを見る感が伺えて印象的だと思います。
    トヨタ/レクサスも「法的倫理」(実態は偽善と紙一重なのだが)を優先してこれら300ps台のハイブリッドの最高速を180以上出ないように厳重に制御しているのに違いありません。
    すると今度は「では何のために300ps以上の高速ハイブリッドマシンが必要か?」というまさしく禅問答の如き議論が生じる点に気づかれたでしょうか?
    そんな法と倫理のどさくさを狙って、様々な裏口ルートが生まれるのは古今東西世の常、実際には「解析不能」とされるハイブリッドのリミッター解除に関して、公式パーツが発売されていない隙を見てショップによってはECUマップの欧州輸出仕様への交換/書き換えや、ワンオフ生産のフルコンを客の特注に応えてセッティングした等の「通常と異なる」解除ルートで行ったケースがあったと言われています。
    「解除100%不可能」だったはずのレクサスGS450h(先代モデル)の中には時速200以上出して湾岸アタックやらサーキット走行をしている個体が数件存在するそうで、さらに興味深いことには愛知県豊田市のショップicode(アイコード)ではレクサスLS600hのリミッター解除装置を鋭意開発中で市販化までにさほど日がかからないとの情報まで流れているほどです。
    スピードやパワーは常に人類の快楽の媚薬であり憧れの的、そうした「ヒトの弱み」に付け込んで速度リミッター解除の新システムが続々登場し、それを狙って取締の手綱を強めるお上―まさに「鶏と卵」の関連だと思いますが各スピードショップやパーツメーカーはどのように整合性のある理論武装をするのでしょうか、目を離せません。

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